【元消防職員・防災士が解説】カセットコンロで作れる防災食10選|停電・断水でも“すぐ食べられる”安心レシピ

災害時は「火を使えるかどうか」で食生活の質が大きく変わる。
カセットコンロは、停電でもガス停止でも使える“非常時の主力アイテム”だ。
ここでは、家庭にある材料や備蓄品を使って、カセットコンロだけで作れる防災食10選を紹介する。


■① アルファ米の温め・再加熱

お湯を沸かせば、アルファ米はふっくら戻せる。
水でも戻せるが、温かいだけで精神的な満足感が大きく違う。


■② カップ麺・袋麺

言わずと知れた非常食の王道。
断水時は、お湯をそそぐだけで調理が完了するため非常に扱いやすい。


■③ レトルトカレー・パウチ食品の湯せん

カセットコンロでお湯を沸かし、レトルト食品を温めるだけ。
災害時でも温かい食事が取れるのは大きな支えになる。


■④ 缶詰の温め(さば味噌・スープ・ミートソースなど)

缶詰はそのままでも食べられるが、温めると食欲が戻り、疲労回復にも役立つ。
缶ごと湯せんするか、鍋に移して加熱する。


■⑤ あたたかい汁物(味噌汁・スープ)

インスタント味噌汁や粉末スープを使えば1分で完成。
体温を保ちたい冬の災害では特にありがたい。


■⑥ 白がゆ・レトルトパックのおかゆ

レトルトのパウチを湯せんするだけ。
高齢者・子ども・体調不良者に優しい“避難所の万能食”。


■⑦ 焼きおにぎり・焼きパン(傷みかけ対策)

常温保存していたおにぎりやパンは、温め直して焼くと風味が復活し腹持ちが良くなる。


■⑧ ホットドリンク(ココア・紅茶・スープ系)

被災直後の冷え・ストレス対策に効果大。
1杯の温かい飲み物が“心の支え”になる。


■⑨ 乾麺うどん・そばの簡易鍋

1つの鍋で麺を茹でて、そのままスープを加えれば完成。
在宅避難で長期戦になった時の救世主。


■⑩ 非常用パン缶の蒸し温め

パン缶を少量の水で蒸すと、ふわっとして食べやすくなる。
子どもでも食べやすい温かさになる。


■カセットコンロが“防災必須アイテム”と言われる理由

・停電でも100%使える
・燃料(カセットボンベ)が軽くて備蓄しやすい
・お湯が沸く=食事・衛生・暖房すべてに役立つ
・一家に1台で避難所でも在宅避難でも活躍

災害対応において「火力が確保できる」は、生活の質を守るために非常に重要だ。


■最低限そろえておくもの

・カセットコンロ(家庭用)
・カセットボンベ(1人あたり6〜9本目安)
・鍋・やかん・耐熱皿
・紙皿・ポリ袋(洗い物を減らすため)


■まとめ

カセットコンロは、被災生活の“食の安心”を支える心強い道具だ。
お湯が沸かせるだけで、食べられるもの・心が落ち着くものが一気に増える。

備蓄食と組み合わせて、災害時にも「温かい食事」を確保できるよう準備しておこう。

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