大学生は自由度が高く、親元を離れて一人暮らしをする人も多い。
その一方で、災害への備えは社会人以上に薄くなりがちで、実際に被災した時のリスクが非常に大きい。
ここでは、大学生が今すぐ身につけるべき“防災×大学生活のリアル対策”をまとめる。
■① 一人暮らしは“助けが来ない前提”。自分で守る力が必要
親も近所の知人もいない大学生活では、災害時に頼れる人が少ない。
● けがをしても気づいてもらえない
● 家具転倒で出口が塞がれる可能性
● 火災の煙を察知する人が自分しかいない
「自分の命を守るのは自分だけ」という前提で準備するのが大学生の防災。
■② アパート選びは“防災力で決まる”。建物の安全性が命を分ける
賃貸アパートは構造で安全性が大きく変わる。
● 1981年以降の“新耐震基準”の建物
● 1階より2階以上
● 崩れやすいブロック塀がない
● 浸水想定区域外ならさらに安心
家賃よりも“命のリスクが低いか”で選ぶことが、災害から自分を守る最初の一歩。
■③ 家具固定と通電火災対策は大学生こそ必須
一人暮らしは部屋が狭く、家具も倒れやすい。
● 冷蔵庫・ラックはL字金具で固定
● 電子レンジ・プリンターは滑り止めマット
● ブレーカーを落として外出(通電火災対策)
● ガラス飛散防止フィルムでけがを予防
“部屋づくり=防災力づくり”になる。
■④ 食料備蓄は1週間分が理想。大学生にこそ必要な理由
大学生は食のパターンが偏りがちで、非常時に弱い。
● 米(無洗米)
● レトルト食品
● カップ麺
● パン・缶詰・パスタ
1週間家から出られなくても生き延びられる備蓄が必須。
アルバイト収入が止まるリスクも考えれば、食料備蓄は“命+家計”の両方を守る。
■⑤ 充電切れは致命傷。スマホの防災力がそのまま生存力
災害時、大学生はスマホの依存度が高い分、バッテリー切れのリスクが大きい。
● モバイルバッテリー2台
● ソーラー充電器(小型でOK)
● USBライト
● オフライン地図アプリ
スマホが使えれば、情報・連絡・地図・ライト、すべてが確保できる。
■⑥ アルバイト先の“防災ルール”を知らないのは危険
大学生が被災するケースで多いのがアルバイト先での災害。
● 避難口の位置
● 火災報知器の操作
● ガス遮断の方法
● 客の誘導ルール
「聞いていません」では済まない。
バイト中はあなたが“その場のスタッフ”として行動しなければならない。
■⑦ 帰宅困難者対策は大学生ほど重要
都市部の大学生は、地震時に帰宅できなくなる可能性が非常に高い。
● 歩いて帰れるルートを2つ以上決める
● スニーカーをロッカーや研究室に置いておく
● モバイルバッテリーと水を常に携帯
● 大学内の一時滞在施設の確認
帰宅困難者は“準備していた人から助かる”。
■⑧ 仲間同士で“防災コミュニティ”を作ると生存率が上がる
大学生は地縁が弱いため、友人とのつながりが命を守る。
● LINEで安否確認グループ
● 集合場所を決めておく
● 連絡が取れないときの行動ルール
1人で被災するのと、仲間と助け合えるのでは天と地の差がある。
■まとめ|大学生の防災力は「自分の命を守る力」
大学生は自由で楽しい反面、災害には最も弱い立場でもある。
● 一人暮らしで助けが来ない
● 建物の安全を自分で選ぶ
● バイト中の責任が大きい
● スマホ依存で災害に弱い
今日からできる小さな工夫が、人生を守る“本物の防災力”になる。
大学生のうちに防災を知っておくことは、社会に出ても一生使える“生存スキル”だ。

コメント