高校生にとって防災は「難しそう」「大人がやるもの」というイメージが強い。
しかし実際には、災害時に最も危険にさらされる年代の一つが高校生だ。
通学・部活・バイト・友達との外出…行動範囲が広いほど、リスクは増える。
ここでは、防災初心者の高校生でも“今日から”できる実践的な防災ステップをまとめる。
■① まずは「1分でできる防災」から始める
防災は大げさな準備よりも、毎日の小さな行動の積み重ねが大事。
● 学校までのルートの危険箇所を1つだけ覚える
● 自宅から最寄りの避難場所を地図アプリで確認
● 通学バッグにモバイルバッテリーを入れる
● 大雨の日は川沿い・用水路を避けて歩く
“たった1分”の行動で命が守られることは本当に多い。
■② SNSを安全に使いこなす|デマに惑わされない力をつける
災害時、SNSは便利だが“デマの拡散”も早い。
高校生こそ、正しい情報の見分け方を知っておくべきだ。
● 情報源は自治体・消防・警察・気象庁に限定
● 画像・動画だけの情報は信用しない
● X(旧Twitter)で「公式アカウント」をフォロー
● 友達からの未確認情報は拡散しない
“情報を選べる高校生”は、災害に強い高校生だ。
■③ 家族と“3つのルール”だけ共有しておく
防災は家庭のルールを決めるだけで強くなる。
① 集合場所
② 連絡手段(LINE・災害用伝言板など)
③ 通学中に災害が起きたときの行動
高校生が家族と防災の話をするだけで、家族全体の生存率が上がる。
■④ スマホの防災レベルを上げる|命を守るアプリ設定
スマホは高校生の“防災ツール”。
次の設定だけで災害耐性が大きく変わる。
● 緊急速報ON
● 防災速報アプリの通知を「最大」に
● 位置情報はGPSが使える状態に
● オフライン地図をダウンロード
● モバイルバッテリーは常に70%以上をキープ
スマホが使えなくなる=情報が途絶える=危険が増す。
■⑤ 学校で起きやすい危険を知る|意識だけで回避できる
学校には高校生だからこそ直面するリスクがある。
● ガラス破片(特に窓側の席)
● 体育館の吊り設備の落下
● 廊下の掲示物・ロッカーの転倒
● 部室棟の老朽化エリア
● 自転車置き場の倒壊
「危険がある」と知っているだけで、被害を避けられる。
■⑥ バイト先でも防災は必須|働く高校生が身につけるべき行動
高校生はコンビニ、飲食店、塾などでバイトをすることが多い。
それぞれに特有の災害リスクがある。
● ガス火災(飲食店)
● 停電時のレジ対応(コンビニ)
● 夜間の帰宅ルート(塾)
● 地震時の避難誘導手伝い
お店の防災マニュアルを“1度読むだけ”で安全度は大きく上がる。
■⑦ 小さな持ち物で防災力を上げる|高校生でも続けやすい
高校生が持ち歩ける防災グッズは意外と多い。
● 小型ライト
● ホイッスル
● 絆創膏・小さな救急セット
● モバイルバッテリー
● 飴・ゼリー飲料
バッグに1つ入っているだけで災害時の安心感が全く違う。
■⑧ 災害後に最も大切なのは“メンタルケア”
災害で大きく影響を受けるのは、実は心。
● SNSでの不安情報を見すぎない
● 友達同士で励まし合う
● 睡眠・食事を確保する
● 怖かった気持ちは誰かに話す
高校生の心のケアが、回復力を高める。
■まとめ|高校生の防災は“自分と友達を守る力”
高校生の防災力は、大人以上に重要。
● 危険な場所を避ける
● 情報を正しく選ぶ
● 家族とルールを共有
● スマホを防災仕様にする
● 部活・バイトの場でも安全行動
● 小さな装備を持つ
今日からできる行動ばかり。
あなたの1つの行動が、自分の命だけでなく、大切な友達や家族の命も守る。

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