消防士採用試験で、筆記より先に不安になりやすいのが体力試験です。
「どの種目が一番きついのか」
「最低どれくらいできればいいのか」
「運動部じゃないと無理なのか」
ここが曖昧だと、必要以上に怖くなったり、逆に甘く見て落ちたりしやすいです。
結論から言えば、消防士の体力試験で落ちる人に多いのは、絶対的な運動能力不足だけではなく、“自分の弱点種目を放置した人”です。
消防の体力試験は、どこか1種目だけ圧倒的に強ければ通るものではありません。
むしろ、最低ラインを割る種目を作らないこと、そして複数種目を平均以上でそろえることがかなり重要です。
元消防職員として率直に言えば、消防士の体力試験で本当に差がつくのは、
「元々スポーツができるか」
より、
試験種目に合わせて準備したかどうか
です。
だから、体力試験は才能勝負というより、かなり準備差が出る試験です。
■① まず前提として、消防士の体力試験は“総合評価型”
消防士の体力試験は、自治体ごとに少しずつ違います。
東京消防庁では、1km走、反復横とび、上体起こし、立ち幅とび、長座体前屈、握力、腕立て伏せで体力検査を行っています。
一方、大阪市消防吏員Bでは、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、立ち幅とびで体力試験を実施しています。
つまり、細かな種目差はあっても、持久力、筋持久力、敏捷性、柔軟性、瞬発力をバランスよく見る試験だと考えるのが自然です。 oai_citation:1‡東京消防庁採用情報サイト
元消防職員として見ても、この時点で大事なのは、
「自分は腕立てが得意だから大丈夫」
のように一部だけで安心しないことです。
消防の仕事自体が総合体力を求めるので、試験も同じ発想で作られています。
■② 一番危ないのは“最低ライン割れ”を軽く見ること
ここはかなり重要です。
大阪市の試験要綱では、体力試験の各種目の得点が一定基準に満たない場合は不合格と明記されています。
さらに、教養試験と体力試験の得点合計が一定基準に満たない場合も不合格です。
つまり、「他でカバーすればいい」と思っていると危ないです。 oai_citation:2‡大阪市公式サイト
元消防職員として率直に言えば、体力試験で落ちやすい人は、
全体として弱い人だけではありません。
むしろ、
・走れるけど柔軟性が極端に低い
・握力は強いけど持久系が弱い
・筋トレはしているが敏捷性が低い
といった、穴が大きい人が危ないです。
だから体力試験対策では、強い種目を伸ばすより、まず弱い種目を底上げする方がかなり効果的です。
■③ 落ちる人の特徴①「ランニングだけやって安心している」
消防士試験を受ける人の中には、体力対策として走り込みだけを重視する人がいます。
もちろん持久力は大切です。
東京消防庁では1km走、大阪市では20mシャトルランが体力試験に入っており、持久系種目は重要です。
ただし、それだけでは足りません。 oai_citation:3‡東京消防庁採用情報サイト
元消防職員として見ても、落ちやすいのは
走ること=体力試験対策だと思っている人です。
消防士の体力試験は、
走る
跳ぶ
押す
起こす
伸ばす
支える
といった複数能力の組み合わせです。
だから、ランニングだけで安心するのはかなり危ないです。
■④ 落ちる人の特徴②「柔軟性と敏捷性を後回しにする」
意外と軽く見られやすいのが、長座体前屈や反復横とびのような種目です。
でも東京消防庁も大阪市も、これらを正式な体力試験種目として入れています。
つまり、柔軟性や敏捷性は“おまけ”ではありません。 oai_citation:4‡東京消防庁採用情報サイト
元消防職員として率直に言うと、筋トレが好きな人ほど、
柔軟性
敏捷性
を後回しにしがちです。
でもここが弱いと、得点を取り損ねやすいですし、何より訓練や現場でもケガにつながりやすいです。
だから、体力試験で差がつくのは、
見栄えのいい種目を頑張る人ではなく、
地味な種目も落とさない人です。
■⑤ 落ちる人の特徴③「本番形式で測っていない」
体力試験でかなり大事なのに見落とされやすいのが、測り方に慣れているかです。
腕立てを普段やっていても、試験のフォームや回数カウントで崩れることがあります。
反復横とびや立ち幅とびも、自己流でやるのと本番形式でやるのでは感覚がかなり違います。
元消防職員として見ても、落ちやすい人は、
「普段運動しているから大丈夫」
と考えて、試験種目として練習していない人です。
逆に、運動経験が特別多くなくても、試験形式に合わせて測定してきた人は強いです。
消防士の体力試験は、スポーツ大会ではなく採用試験です。
だから、競技力より試験対応力がかなり重要です。
■⑥ 最低ラインは“自治体ごとの公表有無”を前提に考えるべき
ここは正確に言った方がいいです。
自治体によっては、体力試験の種目は公表していても、具体的な点数基準や最低ラインまでは公表していない場合があります。
東京消防庁は体力検査の種目を公表していますが、詳細な数値基準までは示していません。
大阪市も、「各種目の得点が一定基準に満たない場合は不合格」とは示していますが、その具体点は公表していません。 oai_citation:5‡東京消防庁採用情報サイト
元消防職員として率直に言えば、ここで大事なのは、
「公式最低ラインぴったりを狙う」
ことではなく、
どの種目も余裕を持って通過できる状態を作ることです。
最低ラインは“通過の床”であって、安心ラインではありません。
■⑦ 合格ラインに近づく人の共通点は“弱点管理”ができていること
元消防職員として見て、体力試験で受かる人の共通点はかなりシンプルです。
それは、
自分の苦手種目を把握して、逃げずに向き合っていることです。
たとえば、
・長座体前屈が苦手なら毎日少し伸ばす
・反復横とびが苦手なら実際にラインを引いて練習する
・上体起こしや腕立てが弱いなら回数管理する
・持久系が弱いなら週単位で走る
こういう地味な積み上げです。
消防士の体力試験は、派手な才能より、
苦手を潰す準備力
がかなり効きます。
■⑧ まとめ
消防士の体力試験で落ちる人は、絶対的な運動能力不足だけでなく、“自分の弱点種目を放置した人”がかなり多いです。
東京消防庁では1km走、反復横とび、上体起こし、立ち幅とび、長座体前屈、握力、腕立て伏せを実施し、大阪市消防吏員Bでは握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、立ち幅とびを行っています。
さらに大阪市では、各種目が一定基準に満たない場合は不合格であり、教養試験との合計にも基準があります。
つまり、消防士の体力試験は、どこか1つ得意なら通る試験ではなく、大きな穴を作らず総合力をそろえる試験です。 oai_citation:6‡東京消防庁採用情報サイト
元消防職員として強く言えるのは、体力試験で本当に差がつくのは、元々の運動神経より、試験種目に合わせて準備したかどうかです。
迷ったら、まずは苦手種目を見つける。
次に、最低ラインではなく余裕ラインを目指す。
そして、本番形式で測る。
この3つをやるだけで、かなり合格に近づきます。

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