【防災士が解説】ガソリン給油でドル・コスト平均法は“ほぼ効かない”と判断できる理由

ガソリン代を少しでも安くしたいと思う人は多いと思います。そこで気になるのが、「投資で有名なドル・コスト平均法をガソリンにも使えないか」という考え方です。

ドル・コスト平均法とは、金融庁も案内しているように、一定金額を定期的に投資する方法のことです。価格が高い時は少なく、安い時は多く買うため、購入単価が平準化しやすいという考え方です。
ただ、元消防職員・防災士として感じるのは、この考え方をそのままガソリン給油に当てはめても、投資ほど大きな効果は出にくいということです。

実際、定額給油と満タン給油を比べると、走行距離がほぼ同じでも差はごく小さくなることがあります。ガソリンは投資商品ではなく、使えば減る生活必需品だからです。だから、ガソリン給油で大事なのは“ドル・コスト平均法を使うこと”より、“無駄な給油回数や遠回りを減らすこと”だと考えます。

■① そもそもドル・コスト平均法とは何ですか?

ドル・コスト平均法は、毎月同じ金額を、定期的に、継続して買う方法です。金融庁も、積立投資の説明の中で、一定金額を続けて投資する方法として紹介しています。価格が高い時は少なく、安い時は多く買えるため、平均購入単価が平準化しやすいという考え方です。
金融庁「NISAガイドブック」

これは投資の世界では意味があります。
でも、元消防職員として感じるのは、投資とガソリンは同じ“買う行為”でも性質がかなり違うということです。

■② ガソリン価格はたしかに上下します

ガソリン価格はいつも同じではありません。上がったり下がったりします。
その背景には、原油価格や為替などの影響があります。経済産業省の資料でも、石油関連の価格要因として為替や原油価格が前提条件に含まれていることが示されています。
つまり、ガソリン価格は個人がコントロールできるものではありません。

元消防職員・防災士として感じるのは、こういう“自分で動かせない価格”に対して、私たちができることは意外と限られているということです。

■③ ガソリンにドル・コスト平均法を当てはめるとどうなるのか

ガソリンにドル・コスト平均法を当てはめると、
満タンで入れず、ある程度減ったら毎回同じ金額だけ入れる
という形になります。

たとえば、

  • 警告ランプがついたら毎回5,000円だけ入れる
    という方法です。

一見すると、価格が安い時にはたくさん入れられ、高い時には少なくなるので、有利に見えます。
でも、ここに落とし穴があります。

元消防職員として感じるのは、考え方としては面白くても、ガソリンは結局“走るために使う”ので、あとで必ず入れなければならないという点です。これが投資とは大きく違います。

■④ 実際には“ほとんど差が出ない”ことが多いです

今回の比較では、

  • 定額でこまめに入れる方法
  • 毎回満タンにする方法

を比べたところ、年間の走行距離がほぼ同じでも、ガソリン代の差はかなり小さい結果になっています。

たしかに理屈上は、安い時に多く入り、高い時に少なく入る効果はあります。
ただ、ガソリン価格の変動幅がそこまで大きくない期間では、その差はごくわずかになりやすいです。

元消防職員・防災士として感じるのは、現場でも生活でも、“理論上少し得”より“手間が増えないこと”のほうが大事な場面が多いということです。

■⑤ 一番のデメリットは“給油回数が増えて面倒になる”ことです

定額給油の大きな弱点は、給油回数が増えることです。

今回の例でも、

  • 定額給油は34回
  • 満タン給油は21回

といったように、回数にかなり差が出ています。

つまり、少しでも安くしようとして、

  • スタンドに行く回数が増える
  • 時間を使う
  • 給油の手間が増える

という別のコストが発生します。

元消防職員として感じるのは、防災でも家計でも、お金だけでなく時間と手間もコストだということです。ここを見落とさないほうがよいです。

■⑥ 悩みを少し軽くするなら“ガソリンは投資ではない”と考えると分かりやすいです

ここが一番大事です。
ドル・コスト平均法は、投資商品のように買った後も持ち続けられるものに向いています。

でもガソリンは違います。
買っても、車を使えば減っていきます。
そして結局また入れないといけません。

つまり、ガソリンは“資産を増やすために買うもの”ではなく、生活や移動のために消費するものです。

元消防職員・防災士として感じるのは、ここを分けて考えるだけで、「ガソリンにドル・コスト平均法を使う意味はそこまで大きくない」とかなり理解しやすくなります。

■⑦ ガソリン代を抑えるなら、別の対策のほうが効きやすいです

ガソリン代を抑えたいなら、実際には次のような対策のほうが効きやすいです。

  • 無駄な急発進・急加速を減らす
  • アイドリングを減らす
  • タイヤ空気圧を適正にする
  • 遠回りを減らす
  • 高すぎるスタンドを避ける

こうしたことのほうが、定額給油より効果が出やすい場合があります。

元消防職員として感じるのは、危機管理でも節約でも、“小手先のテクニック”より“基本を整えること”のほうが強いということです。

■⑧ 最後は“楽で続く方法”を選ぶのが現実的です

ガソリン給油は、毎日の生活の一部です。
だから、少し得するかもしれない方法でも、面倒で続かないならあまり意味がありません。

満タン給油が合う人もいれば、家計管理のために定額給油のほうが安心な人もいると思います。
ただ、“節約効果”だけで見るなら、定額給油のメリットはかなり小さいです。

元消防職員・防災士として感じるのは、生活の工夫は“理論上の最適”より“自分が無理なく続けられる方法”のほうが結果的に強いということです。

■まとめ|ガソリン給油でドル・コスト平均法は“ほぼ効かない”と考えてよいです

ドル・コスト平均法は、金融庁も案内しているように、一定金額を定期的に投資する方法で、投資商品の購入単価を平準化しやすい考え方です。
ただ、ガソリンは投資商品ではなく、使えば減る生活必需品です。価格が上下しても、最終的には走るためにまた給油しなければならないため、定額給油にしても大きな節約効果は出にくいです。

実際に比べても、満タン給油との差はごく小さい一方で、給油回数は増えやすく、手間や時間の負担が大きくなります。

結論:
ガソリン給油でドル・コスト平均法は、“理屈のわりに効果が小さく、ほぼ効かない”と判断できます。
元消防職員・防災士として感じるのは、ガソリン代を抑えたいなら、定額給油の工夫より、燃費運転や無駄な移動を減らすほうが現実的です。だからこそ、ガソリンにおけるドル・コスト平均法は“面白い発想ではあるが、実用効果はかなり小さい”と考えてよいと思います。

出典:
金融庁「NISAガイドブック」

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