【元消防職員が解説】秋の地震避難所は心のケアが遅いと危険|我慢するより安心を先に作る方が助かる

秋の地震避難所で後回しにされやすいのが心のケアです。
食料や毛布があっても、避難所では不安、寒さ、音、先の見えなさが重なると、心がじわじわ削られます。

結論から言うと、秋の地震避難所は「そのうち慣れる」と考えると危険で、最初に安心を作る方が助かるです。
心の不調は、大きく崩れる前に、眠れない・イライラする・話したくなくなる・食欲が落ちる、という形で静かに出やすいからです。

■① 危ないのは「命が助かったのだから大丈夫」と考えることです

避難所では、つい心のつらさを後回しにしがちです。
でも実際には、

  • 先が見えない
  • 周囲に気を遣う
  • 眠れない
  • 子どもや家族のことで張りつめる
  • 小さなことで不安が強くなる

ということが起きます。

心のケアは特別な人だけの話ではなく、避難生活を続ける全員に必要な対策です。

■② 助かる判断基準は「少しでも安心できる時間があるか」です

心のケアで一番使いやすい判断基準はこれです。

少しでも安心できる時間があるか。

ここがないと、かなり弱いです。

  • ずっと緊張している
  • 一人になる時間がない
  • 話せる相手がいない
  • 眠っても休まらない
  • 気持ちを切り替えられない

避難所では「元気かどうか」より、安心できる時間と場所があるかで見た方が助かります。

■③ 一番差が出るのは「落ち着く定位置」があるかです

元消防職員として言うと、心のケアで大きいのは、立派な設備より落ち着ける定位置です。

  • いつも座る場所がある
  • 荷物の位置が決まっている
  • 家族で寄れる
  • 少し目線を遮れる
  • 休む流れがある

これだけでも、人はかなり落ち着きます。
避難所では、小さな安心の固定が心を守ります。

■④ 危ないのは「我慢して周りに合わせ続けること」です

避難所では、

  • 迷惑をかけたくない
  • 周りも大変だから
  • 自分だけ弱音を吐けない

と考えやすいです。

でも、我慢が続くと

  • 不眠
  • 食欲低下
  • 無気力
  • 怒りっぽさ
  • 涙もろさ

につながりやすいです。
心のケアは、強くなることではなく、張りつめた状態を切ることの方が大事です。

■⑤ 秋は「夜の長さ」と「冷え」で気持ちが沈みやすいです

秋の避難所は、

  • 日が落ちるのが早い
  • 朝晩が冷える
  • 雨が続くと閉塞感が強い
  • 毛布に入っても眠れない
  • 夜が長く感じる

という特徴があります。

そのため、秋の心のケアでは、
光・温かさ・少し体を動かすこと
がかなり効きます。

■⑥ 被災地で多かったのは「静かに弱る人」です

被災地派遣やLOの経験でも、心の不調は大声や混乱より、

  • 無口になる
  • 表情が減る
  • 眠れない
  • 人と話したくなくなる
  • 何もしたくなくなる

という形で出ることが多かったです。

だから心のケアで危ないのは、目立たない不調を放置することです。

■⑦ 助かるのは「話す・休む・少し離れる」を許すことです

避難所で実用的なのは、

  • 少し話す
  • 少し一人になる
  • 少し外の空気を吸う
  • 少し横になる

この4つです。

前向きになろうとするより、
張りつめた状態を少し緩める
方が現実の避難所では助かります。

■⑧ 今日やるなら「安心を作る3つ」を決めるのが正解です

今日すぐやるなら、ここだけで十分です。

  • 少し落ち着ける場所を決める
  • 困った時に話す相手を決める
  • 1日の中で少し休む時間を作る

大事なのは、心の不調をゼロにすることより、ため込み続けない仕組みを作ることです。

■まとめ

秋の地震避難所では、心のケアが遅いと危険です。
不調は大きく崩れる前に、不眠、イライラ、無気力、食欲低下として静かに出やすいです。

判断基準は、「我慢できるか」ではなく「少しでも安心できる時間と場所があるか」です。
秋の避難所では、慣れるのを待つより、安心を先に作る方が助かります。

厚生労働省|避難所生活で健康に過ごすため、以下の点にご注意ください

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