住宅火災は、気づいた瞬間にすでに危険な状態です。
特に命を奪うのは、炎ではなく 煙。
・数十秒で視界ゼロ
・数呼吸で意識を失う
・夜は気づかず寝たまま倒れる
火災で助かる人と助からない人の差は、
「正しい逃げ方を知っているかどうか」です。
元消防職員・防災士の視点で、
命をつなぐ避難行動をまとめます。
◆ ① 荷物を取りに戻らない
避難中に命を落とす人の多くは、
一度外へ逃げたあと 戻ってしまう人 です。
・財布
・スマホ
・通帳
・ペット
火災は1分で状況が激変します。
戻った瞬間、煙を吸って倒れることがあります。
✅ 何も持たなくていい
✅ とにかく外へ
✅ 命が最優先
◆ ② 低い姿勢で逃げる
火災の煙は、天井にたまってから
どんどん下へおりてきます。
・立って歩くと煙を吸う
・視界がなくなり出口がわからない
・吸った瞬間、意識を失うこともある
✅ 口と鼻をハンカチや服で覆う
✅ 四つ這いでも良い
✅ 煙の下を進む
“煙は毒” だと理解して行動してください。
◆ ③ 扉の向こうが燃えている可能性がある
ドアを開けた瞬間、
火と煙が吹き出すことがあります。
・ドアノブを手の甲で触る
・熱ければ開けない
・隙間から煙が漏れていたら危険
✅ 別ルートへ移動
✅ ドアの隙間を塞ぐ
✅ その場から離れる
判断が生死を分けます。
◆ ④ エレベーターは使わない
火災でエレベーターが停止すると、
中に閉じ込められます。
✅ マンションは階段で避難
✅ 下の階へ、外へ
✅ 上階へ逃げるのは危険
炎と煙は上に広がります。
上へ逃げるほど危険が増えます。
◆ ⑤ 逃げ遅れたときの行動
どうしても出られない場合、
・ドアの隙間を濡れたタオルで塞ぐ
・煙を吸わないよう布で口と鼻を覆う
・窓やベランダから外へ助けを求める
・窓を割ろうとしてケガをしない
最悪の場合でも、
煙を入れない・吸わない が最優先です。
◆ ⑥ 「火事だ!」の声は命を救う
夜間の火災は、家族が寝たまま逃げ遅れます。
✅ 大きな声で知らせる
✅ 近所にも聞こえる声で
✅ 通報は、安全に逃げてから
火災で最優先なのは通報ではなく、避難です。
◆ ⑦ 子ども・高齢者・ペット
・抱えて逃げるより、手を引くほうが転びにくい
・煙の中で抱えると視界が塞がる
・ペットを探しに戻らない
・消防隊に任せる
戻る行為は、命を危険にします。
◆ ⑧ 家を出たら、絶対に戻らない
“ちょっとだけ” が命取りになります。
✅ すぐ離れる
✅ 道路の反対側へ
✅ 建物から距離を取る
火災現場は、爆発・ガラス落下・倒壊など
二次被害が起こります。
◆ まとめ
・火災は炎より煙が危険
・荷物より命
・低い姿勢で逃げる
・扉が熱ければ開けない
・エレベーターは使わない
・逃げ遅れたら密閉して助けを呼ぶ
・外に出たら絶対戻らない
火災は「知識の差」で助かる災害です。
元消防職員・防災士として断言します。
✅ 安全な場所へ、すぐ逃げる
✅ 命は一つ、家は建て直せる
あなたと大切な人の命を守るために、
今日、逃げ方を家族で確認してください。

コメント