災害時の食事で最も大切なのは「生命維持」と「ストレス軽減」。
その両方を満たせるのが、日本食をベースにした“和の非常食セット”だ。
日本食は保存性、調理のしやすさ、栄養バランス、子ども・高齢者の食べやすさの面ですべて優秀。
ここでは、家族が3日間を安全に乗り切るための“日本食ベースの非常食セット”を紹介する。
■① 主食:米を中心にすると災害が“圧倒的に楽”になる
日本家庭の防災で、核になるのは 米。
● アルファ米(お湯/水で食べられる)
● レトルトご飯(湯せん or 常温でも可)
● 無洗米(カセットコンロで炊ける)
3日間なら、
1人あたり → 主食6〜9食分 を備えておくと安心。
特にアルファ米は「お湯で15分、水で60分」で復活するため、停電でも対応可能。
■② 主菜:日本の缶詰は“栄養バランスが世界トップクラス”
日本の缶詰は防災食として最強。
● サバ缶(DHA・EPA・タンパク質)
● 焼き鳥缶(子どもも食べやすい)
● さんま缶(ビタミンD補給)
● 豚角煮缶(高カロリー)
● 大豆・金時豆の缶詰(食物繊維)
主菜は 1人1日1〜2缶 が目安。
缶詰は“そのまま食べられる”のが最大の強み。
停電でも寒さでも、確実にタンパク質を摂れる。
■③ 副菜:乾物で栄養を補うのが「和の防災術」
日本の乾物文化は“災害向け”と言っていいレベル。
● 乾燥わかめ
● ひじき
● 高野豆腐
● 切り干し大根
● 干ししいたけ
お湯 or 水で戻すだけ。
缶詰に合わせると、栄養バランスが大幅に改善する。
高野豆腐は 保存性・タンパク質・軽さの三拍子 がそろった優秀食材。
■④ 汁物:味噌汁は“災害時の薬箱”
味噌汁は災害時こそ重要。
● 心が落ち着く
● 温かさでストレスを軽減
● 塩分・水分補給
● 栄養の吸収を助ける
おすすめは
● フリーズドライ味噌汁
● 液体味噌(お湯に溶かすだけ)
“食事の満足度”が全く違う。
■⑤ おやつ:日本食の甘味はストレス管理に役立つ
災害時、甘いものは精神安定剤の役割を果たす。
● カロリーメイト
● 羊羹(保存性が高い)
● せんべい
● 干し芋
● 黒糖
特に 羊羹は防災士も推奨。
低血糖やストレスで動けなくなるのを防ぐ効果がある。
■⑥ 飲み物:日本茶は災害時の万能アイテム
日本茶には
● 抗菌作用
● リラックス
● 食後の満足感
● 水の節約
などメリットが多い。
粉末タイプを数袋備蓄しておくと便利。
麦茶パックも「水出し」で使えるので相性が良い。
■⑦ 調味料:ミニ調味料が“飽き”を防ぐ
● 醤油
● 味噌
● 白だし
● 塩
● 砂糖
● ごま油
これらのミニパックを非常食箱にまとめておくと、同じ食材でも全く違う味にできる。
精神的な負担も減る。
■まとめ|“和の非常食ボックス”を作るだけで強くなる
日本食は、世界でも類を見ないほど防災に適した食文化。
● 米:水と火で調理可
● 缶詰:そのまま食べられる
● 乾物:軽くて栄養が濃い
● 味噌汁:心と体を守る
● 日本茶:節水&リラックス
● 調味料:飽き対策
この組み合わせは、3日間の在宅避難を大幅に楽にする。
今日からあなたの家庭でも
“和の非常食ボックス” を作り始めてほしい。
家族を守る力が、確実に1段階上がる。

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