【元消防職員・防災士が解説】エレベーターに閉じ込められた子どもを守るために親が知っておくべき防災ポイント

地震や停電でエレベーターが突然停止し、
「子どもが1人で閉じ込められる」
これは都市部で現実的に起こり得る重大リスク。

子どもはパニックになりやすく、
正しい行動が取れないまま不安が増してしまう。
ここでは、子どもが閉じ込められた時に“命を守るための行動”をまとめる。


■① 子どもに“落ち着く言葉”を教えておく

子どもは状況把握が苦手で不安が急上昇する。
事前に繰り返し伝えておくことで、恐怖が激減する。

● 「止まっても落ちない。安全装置が働いた証拠だよ」
● 「自力で扉を開ける必要はないよ」
● 「ボタンを押せば大人が助けてくれるよ」

“落ちたらどうしよう”という誤解を解くのがポイント。


■② 非常ボタンを押す練習をしておく

小学生でも、非常ボタンを押すだけで救助が進む。

● 「赤いボタンを長押しすると話せるよ」
● 「名前と場所を言えば大人が迎えに来るよ」
● 「怖くてもボタンを押していいんだよ」

実際にエレベーター前で説明しておくと、災害時に迷わない。


■③ スマホを持っている子は“最低限の使い方”を教える

中学生以上の子どもはスマホを持つケースが多い。

● 保護者へ連絡
● 機内モードで節電
● ライトの使い方
● 現在の階数・状況の伝え方

「電池を残すこと」が最大の防災。


■④ 扉をこじ開けようとしない理由を説明する

子どもは“早く出たい”気持ちから危険行動に走りやすい。

● 途中階で動く → 転落の危険
● エレベーターが急に再始動することがある
● 足が挟まって身動きできなくなる

「大人が来るまで待つのが一番安全」と繰り返し教える。


■⑤ 長時間閉じ込め時の過ごし方を事前に教える

救助に数時間かかることもある。

● 座って姿勢を低くする
● 水分があれば少しずつ
● 暑さ・寒さ対策に上着やタオルを使う
● 不安な時は深呼吸

子どもは寒さ・暗さに弱いので“安心行動”の練習が有効。


■⑥ ベビーカー利用時の注意

赤ちゃんを連れている時の停止はさらにリスクが高まる。

● エレベーターが動き出す可能性があるため、自力脱出は厳禁
● 非常ボタンで「赤ちゃんがいます」を必ず伝える
● 暑い・寒い時期は体温管理を最優先

赤ちゃんの体調は急激に悪化するため、
救助側の優先度も上がりやすい。


■⑦ 親の初動|“探さない・無理に開けない”が鉄則

子どもが閉じ込められた時、親が走り回るのは逆効果。

● 管理室に連絡
● 保守会社に連絡
● 子どもの居場所を聞く
● 「そこで待ってて大丈夫」と声をかけて安心させる

親の冷静さが子どもの命を守る。


■⑧ エレベーター教育は“1分”でできる

毎日の外出で、1分あれば教えられる。

● 非常ボタンの場所
● 扉を開けないこと
● 落ち着くこと
● 助けは必ず来ること

繰り返すだけで、子どもの防災力は劇的に上がる。


■まとめ|エレベーター防災は“親が教える最初の命の授業”

地震・停電はいつでも起こる。
親が教えた知識が、そのまま子どもの命綱になる。

● 非常ボタンを押す
● 扉を開けない
● 落ち着いて待つ
● 親と連絡を取る

この4つを事前に身につけていれば、
閉じ込め事故は“恐怖の体験”ではなく“安全に守られる体験”へ変わる。

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