【元消防職員・防災士が解説】セアカゴケグモに“噛まれたかも”と思ったら──絶対にやるべき応急処置と受診の目安

セアカゴケグモは強い神経毒を持つ外来生物。
日本では死亡例こそ報告されていないが、噛まれると強い痛みや全身症状が出るため、
「疑った段階で早めの対応」が安全を守るカギとなる。

ここでは、噛まれた時の症状、応急処置、病院受診の判断をわかりやすくまとめる。


■① 噛まれた直後に出る“主な症状”

セアカゴケグモの毒は神経毒。
以下の症状が典型的。

● 針で刺されたような強い痛み
● 赤い腫れ・熱感
● しびれ
● 筋肉のけいれん
● 発汗
● 吐き気
● 頭痛

症状の強さは個人差が大きく、
「最初は軽くても数時間後に悪化する」ことがある。


■② 噛まれたかも…と思ったら“すぐやるべき応急処置”

応急処置はとてもシンプルで、
間違えると悪化するため“正しいやり方”が大切。

● 傷口をこすらない
● 水でやさしく洗う
● 冷やして痛みと腫れを抑える
● 患部を心臓より高くする
● 安静にして動かない

※毒を口で吸い出す行為は絶対禁止。


■③ 病院へ行くべき“明確な目安”

次の状況なら病院受診を推奨。

● 痛みが強い・どんどん悪化する
● 吐き気・めまいがある
● 全身がだるい・筋肉がけいれんする
● 高齢者・子ども・妊婦さんが噛まれた
● 基礎疾患がある(心疾患・呼吸器疾患など)
● クモを確認できて不安が大きい

セアカゴケグモの咬傷は
“重症化リスクは低いが、悪化例がある”のが特徴。
迷ったら受診が正解。


■④ 受診するのは何科?どの病院?

● 皮膚科
● 救急外来
● 総合病院

噛まれた状況と時間を伝えると判断が早い。

日本では抗毒素血清の使用はまれだが、
対症療法(痛み止め・炎症止め)で回復するケースがほとんど。


■⑤ 噛まれた直後に“絶対にやってはいけない行動”

以下は症状悪化につながる。

● 傷を針で刺す
● 毒を吸い出す
● 熱いお湯をかける
● アルコールを塗る
● 市販の湿布を貼って放置(成分で悪化することあり)
● 子どもだけで様子を見る

正しい応急処置は“洗って冷やす+動かない”が基本。


■⑥ 噛まれやすい場所と“予防のポイント”

噛傷事故が多いのは以下の場面。

● 靴をはく瞬間
● ベランダの掃除
● 草むしり
● 室外機・プランターの裏側
● 公園のベンチ下

予防策としておすすめなのは、

● 靴はトントンしてから履く
● 軍手ではなくゴム手袋
● ベランダ・屋外収納は月1回点検
● 子どもには「触らない」を徹底

触れなければ危険はほぼゼロにできる。


■⑦ セアカゴケグモを見つけたら“まず距離をとる”

成体よりも警戒すべきは、
近くにある“卵嚢(らんのう)”。
大量孵化の原因になるため、見つけたら自治体・管理会社へ報告するとよい。


■まとめ|噛まれたかもと思ったら“迷わず応急処置→早めの受診”

セアカゴケグモ咬傷は、
正しく対処すれば大きな後遺症はほぼ残らない。

● 症状は数時間かけて悪化することがある
● 応急処置は「洗う・冷やす・安静」
● 不安なら病院受診が最も安全
● 子ども・高齢者・妊婦さんは迷わず受診

「かもしれない段階で動く」ことが、
自分と家族の安全を守る一番の防災になる。

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