【元消防職員・防災士が解説】ローリングストックを“家族単位”で最適化する方法|人数・年代別の備え方

ローリングストックは家族構成によって必要量も中身も大きく変わる。
大人だけなら問題なく回る備蓄も、子ども・高齢者がいる家庭では内容を変えないと災害時に困る。

ここでは、年代・家族人数に応じて“最適なローリングストック”を分かりやすくまとめる。


■■大人2人家庭|最もシンプルで管理しやすい

大人2人なら、基本の「主食・水・日用品」を回すだけで成立しやすい。

● 主食:レトルト米10〜15食
● 水:2人×3リットル×3日=18リットル以上
● カセットガス:最低20本
● レトルト・缶詰:10〜15食
● 日用品:ティッシュ・除菌・乾電池を多めに

量が少ないので、棚1段あれば管理できる。


■■子どもがいる家庭|“好きな味”が命を守る

子どもはストレス耐性が大人の半分以下。
災害時はメンタルが大きく揺れるため、普段食べている味が非常に重要になる。

● お菓子(チョコ・クッキー・ラムネ)
● レトルトカレーの甘口
● 水分ゼリー
● 粉ミルク・おむつ(年齢に応じて)
● 絵本・塗り絵(精神安定)

“非常用の食べ物”ではなく“いつもの食べ物”を1.5倍の量で確保すると安心感が全く違う。


■■高齢者がいる家庭|噛みやすい・飲み込みやすい食材が最優先

高齢者は食べられるものが限られる。
非常食に固い料理が多く、災害時に栄養不足になりやすい。

● やわらかレトルト(介護食品)
● とろみ用パウダー
● おかゆ
● ゼリー飲料
● 服薬管理(1週間分の薬を分けておく)

特に、薬の備えが欠けると命に関わる。
“薬のローリングストック”は絶対に必要。


■■ペットがいる家庭|「ペット用ローリングストック」は別枠で作る

災害時、ペット用品は最も不足しやすい。

● ペットフード(1〜2週間分)
● 水(ペット用にも1日500ml〜1L)
● トイレ砂・ペットシート
● キャリーケースの近くにまとめて保管

人とは別に“ペット専用の棚”を作ると管理しやすい。


■■家族の人数別|最低限必要な量

●1人暮らし

・飲料水:9〜12L
・レトルトごはん:6〜10食
・カセットガス:12本
・日用品:小容量でOK

●3〜4人家族

・飲料水:36〜48L
・主食:30食前後
・カセットガス:30〜40本
・お菓子:多めに(ストレス緩和のため必須)

●5人以上の家庭

・飲料水:60L以上
・主食:50食以上
・ガス:50本以上
・消耗品:段ボール1箱単位で備蓄
→個別の食事の好みを必ず反映すること。


■■“家族ごとに変えるべき備蓄”のチェックポイント

● アレルギー
● 好き嫌い
● 年齢(噛む力・飲む力)
● 必要な薬
● ペットの有無
● 赤ちゃん用品の量
● 女性用品の有無

家族の事情に合っていない備蓄は、災害時に“使えない備蓄”になる。


■まとめ|ローリングストックは“家族の数だけ正解がある”

ローリングストックは万能だが、
家族の人数・年代・生活習慣に合わせてカスタムしないと本当の効果が出ない。

● 大人はシンプル
● 子どもは精神ケア最優先
● 高齢者は食べやすさと薬
● ペットは専用備蓄
● 家族人数で量が激変

今日、家族一人ひとりの“必要なもの”を10個だけメモしてほしい。
その瞬間から、あなたの家庭のローリングストックは一段強くなる。

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