非常食というと、主食系(アルファ米、パン、麺)が思い浮かびますが、
実は “甘い系の非常食”こそ災害時に圧倒的な力を発揮します。
被災地支援の現場で感じたのは、
甘い物は、心を救い、行動力を生み、ストレスを一気に和らげる“応急メンタルケア”になる
ということでした。
ここでは、なぜ「甘い非常食」を備えておくべきなのか、現場経験から解説します。
■ 甘い物が最強な理由①:即エネルギーになる
砂糖・糖質は体に吸収されるスピードが早く、
- 疲労回復
- 頭の働き
- 集中力
- 思考力
の回復に直結します。
避難行動や片付け、情報収集が続く中で、
「頭が回らない」「気力が出ない」
というのはよくあること。
甘い物は、最短で体力と判断力を戻す“スイッチ” です。
■ 甘い物が最強な理由②:メンタルの落ち込みを一瞬で救う
災害時はストレス、緊張、冷え、疲労などで気持ちが沈みやすくなります。
そんな時、
一口の甘い物が“心の回復剤”になる。
これは避難所でも本当に多く見られ、
- 子どもが泣き止む
- 大人の表情が明るくなる
- 会話が増える
- 行動が前向きになる
など、心理的効果は絶大です。
医療現場でも「甘味は心を落ち着かせる」とされており、
災害時こそ必須の要素です。
■ 甘い物が最強な理由③:子ども・高齢者も食べやすい
主食系が苦手な子でも、甘い物は口にできます。
また、消化も優しいため高齢者にも向いています。
特に避難所では、
- 子どもが食べない
- 高齢者が食が細くなる
という問題が多く発生します。
甘い非常食は、その対策として優秀です。
■ 甘い物が最強な理由④:食欲がない時でも食べられる
災害時はストレスで食欲が落ちることもあります。
しかし、
甘いものは匂いがきつくなく、喉を通りやすい。
結果として「最低限のエネルギー補給」ができます。
■ 防災士が推す“甘い非常食”の種類
甘味の非常食は幅広く揃えられます。
● エナジー系
- カロリーメイト(フルーツ味が人気)
- ブロックタイプの栄養食
● 和菓子系
- どら焼き
- ようかん(長期保存できて最強)
- まんじゅう系の缶詰
● 洋菓子系
- パウンドケーキ
- クッキー缶
- パンの缶詰(メープル・チョコなど)
中でも、防災の現場でもよく使われる
井村屋「えいようかん」
は手軽で子どもも食べやすく、長期保存で最強クラスです。
■ 備蓄量の目安
家族人数 × 3〜5日分(1人あたり1〜2本)
※被災直後〜48時間は特に甘い物の効果が大きい
■ まとめ:甘い物は「体力と心を守る非常食」
非常食に甘い系を入れることは、
ただのおやつではありません。
- 体力回復
- 心の安定
- 会話が生まれる
- 行動力が戻る
- 子どもや高齢者の支えになる
すべてが“防災力そのもの”につながります。
今日からぜひ、
主食+甘味系の非常食セット
を家族人数分そろえてみてください。
非常時のあなたと家族の“心の安全”を大きく守ってくれます。

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