【防災士が解説】火災保険はいくらくらい出る?|“補償金額の仕組み”を知らないと損をする

火災保険は「火事のときに建物や家財を守る保険」というイメージがあるが、
実際はいくら出るのか知らない人が多い。
災害が多い日本では、補償額の仕組みを理解しておくことが、家計と生活再建を守る鍵になる。
ここでは、火災保険がどれくらいお金を出してくれるのか、分かりやすく解説する。


■① 建物は“契約した金額”がそのまま上限になる

火災保険の建物補償は、契約時に決めた「保険金額」がそのまま上限。

例:
● 建物評価1,800万円で契約 → 最大1,800万円まで支払い
● 地震を除く火災・落雷・風災・水災などが対象

つまり、契約金額より多く出ることはない

注意点として、
● 古い契約は“時価払い(減価償却あり)”
● 最近の契約は“新価払い(元に戻す費用で支払い)”
この差で数百万円の違いが出る。


■② 家財は“世帯人数で目安が決まる”

家財は意外と高い。

一般的な目安は次のとおり。

● 単身:300〜400万円
● 2人:500〜700万円
● 3〜4人:800〜1,000万円
● 5人以上:1,000〜1,500万円

実際は、
・家具
・家電
・日用品
・衣服
・パソコン
など、すべて対象。

火災で家財が全焼したら、100万円では絶対に足りない
家財補償を低く設定している家庭は非常に多い。


■③ 水災では“床上浸水”で支払い対象に

台風・豪雨で被害が出た場合、火災保険の水災補償があれば保険金が出る。

● 床上浸水
● 地盤面から45cm以上の浸水
● 家財や建物の損害

この条件を満たせば、
建物・家財とも保険金が支払われる

水災は修理費が非常に高く、
・床板交換
・壁の張り替え
・家電の全滅
で数百万円になることも珍しくない。


■④ 風災は“屋根・外壁・カーポート”の破損に強い

台風・突風・飛来物などで起きた損害は、
風災として保険金が出る。

例:
● 屋根の瓦が飛んだ → 40万円
● 外壁に飛来物が当たって破損 → 20万円
● カーポート破損 → 10〜40万円

風災は支払いが早く、使えるケースが非常に多い。


■⑤ “地震”は火災保険では出ない → 地震保険が必要

・地震
・噴火
・津波
による火災・倒壊は、火災保険では一切出ない。

地震保険に加入していれば、

● 建物の最大:5,000万円
● 家財の最大:1,000万円

が上限。

ただし支払いは実損ではなく、
● 全損(100%)
● 大半損(60%)
● 小半損(30%)
● 一部損(5%)
の区分で決まる。


■⑥ 実際にどれくらい出る?(リアルな目安例)

火災保険は「修理費を実費で支払う」仕組みなので、
一般家庭のケースをまとめると次のとおり。

● 一軒家の火災(半焼)
→ 300〜700万円

● 台風で屋根破損
→ 20〜80万円

● 床上浸水(30cm〜1m)
→ 100〜400万円

● 全焼
→ 契約額そのまま(1,500〜2,500万円が一般的)

住宅が被災したとき、
火災保険金は生活再建の柱になるレベルの大金になる。


■⑦ 損をしないポイントは“契約内容”の見直し

火災保険は家庭ごとに最適解が違う。
特に見直すべきポイントは次のとおり。

● 家財の補償額は足りているか?
● 建物の契約が“新価”か?
● 水災は外していないか?
● 風災の自己負担額はいくらか?
● 地震保険はどの程度カバーするか?

災害が多い日本では、
内容を知らない=数百万円単位の損失につながる。


■まとめ|火災保険は“数十万〜数千万円規模”で出る

火災保険は、一般家庭でも次のように大きく支払われる。

● 火災:数百万円〜契約額そのまま
● 風災:10〜80万円前後
● 水災:100〜400万円以上
● 地震:最大5,000万円(地震保険)

火災保険は“家を守る最後の砦”。
補償を理解して備えておくことが、
家族の生活再建を支える最強の防災になる。

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