【防災士が解説】防災×ペット|“家族同然のペットを守るために”災害前から必ず整えておくこと

災害時、もっとも困難になるのが ペットの避難 です。

避難所ではスペース・衛生・アレルギーなどの問題が重なり、

「ペットを連れて避難できない」ケースも多く、

飼い主の不安は非常に大きくなります。

私は【元消防職員・防災士】として、

ペット同行避難の対応や避難所支援にも携わってきました。

結論として、

“ペットを守れるかどうかは事前準備で9割決まる”

これが現場で得た真実です。

💡 災害時、ペットはどんな危険にさらされる?

  • パニックになって逃げる
  • 大きな音で暴れてケガ
  • 炎天下・寒さで弱る
  • フード・水が不足
  • 持病の薬がすぐに手に入らない
  • 避難所で他の動物とトラブル
  • 飼い主と離れ離れになる

👉 ペットは人間よりもストレスを受けやすい。

✅ 防災士がすすめる「ペットの防災セット」

■ ① 必須アイテム

  • ペットフード(5〜7日分)
  • 飲み水
  • 折りたたみボウル
  • リード
  • キャリーバッグ
  • ペットシーツ
  • 簡易トイレ用品

“食事・水・移動手段”の3点は絶対に切らせない。

■ ② 衛生用品

  • ウェットティッシュ
  • ビニール袋
  • ゴミ袋
  • 消臭スプレー

避難所での衛生トラブルは大きな問題になります。

■ ③ 健康管理アイテム

  • 常備薬
  • ワクチン証明書
  • 予防接種記録
  • 病気の説明書
  • かかりつけ病院の情報

💡 災害時、動物病院はすぐに開きません。

■ ④ 迷子防止アイテム

  • 迷子札
  • マイクロチップ登録
  • ペットの写真(スマホ+紙)

パニックで逃げるケースは非常に多い。

🐾 ペット同行避難の“3つのルール”

■ ① まずは「同行避難」が原則

環境省・自治体は

「ペットは同行避難が基本」

と明確にしています。

ただし、

“同室ではなく別スペース”になることもあります。

■ ② 避難所でのトラブルを避ける

  • 他人や他の動物への吠え
  • アレルギー
  • 排泄物の管理
  • ケージから出さない

飼い主のマナーが安全を左右する。

■ ③ 事前に自治体の対応を把握

  • ペット可の避難所
  • ペット専用スペースの有無
  • 受け入れ条件(ケージ必須など)

自治体によって差が大きいので必ず確認。

⚠️ ペット防災でよくある失敗

× フードを“直前に買えばいい”と思う

× リードやキャリーが古くて壊れる

× 避難所がペットOKか調べていない

× ペットを自由にさせる

× ワクチン証明書を持っていない

👉 特に多いのは 「フードが足りない」 トラブル。

🌍 実際にあった事例

  • 台風避難でキャリーがなく、ペットを連れて入れなかった
  • 大きな犬がパニックで逃げて行方不明に
  • 避難所でアレルギー問題が起き広場で飼育
  • フードが切れて人間の食事を与え体調不良
  • 排泄処理ができず、他の避難者とトラブル

どれも事前準備で防げたケースばかり。

💬 防災士からのメッセージ

ペットも家族。

だからこそ、災害時に守れるのは “飼い主の準備”だけ です。

  • 食べ物
  • コミュニケーション
  • 避難方法

これらを整えておくことが、

「家族全員の安心」を生みます。

🔋 まとめ:ペット防災は“家族一体の防災”

  • フードと水は7日分
  • キャリー・リードは必須
  • 迷子防止アイテム
  • ワクチン・薬の準備
  • 自治体のペット避難ルールを確認

ペットを守るということは、

飼い主自身の安心につながる防災です。

【元消防職員・防災士】として、

私は“ペット防災は家族愛そのもの”だと伝えたいです。

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