【防災士が解説】防災×冬×パルスオキシメータ必要性|寒さ・停電・感染症の季節こそ“命を守る数値”が必須

冬は 低体温・乾燥・感染症・停電 が重なりやすく、
呼吸・循環が弱い人にとって「酸素が足りているか」を把握することが命を守るカギになります。

その判断材料となるのが パルスオキシメータ(SpO₂測定器)

✔ 体調悪化を“数値で気づける”
✔ 救急搬送を判断する根拠になる
✔ 在宅療養者・高齢者・持病がある人は特に必須
✔ 冬の停電・寒波の体調悪化にも対応できる

この記事では、防災士として
「冬にパルスオキシメータが必要な理由」 をわかりやすく解説します。


■① 冬は“酸素が低下しやすい条件”が揃う

冬の環境は、呼吸が弱る要因が多い季節。

  • 空気が乾燥 → 気道が炎症
  • 寒さ → 呼吸筋が硬くなる
  • 感染症(インフル・コロナ)
  • 部屋を閉め切る → 空気が悪くなる
  • 深夜の冷え込み → 呼吸状態が悪化

特に高齢者や呼吸器疾患がある人は、
SpO₂が急に下がることがあるため注意が必要です。


■② 「SpO₂90%以下」になると危険信号

パルスオキシメータで測れるのは以下の2つ:

  • SpO₂(酸素飽和度)
  • 脈拍数

目安は以下の通り:

  • 96〜99%:正常
  • 92〜95%:軽度低下、注意
  • 90〜92%:受診を検討
  • 90%以下:早急に医療介入、救急要検討

冬の災害・停電では「寒さでSpO₂が下がる」ケースが実際に多発します。


■③ 停電時は“家の中でも低体温+呼吸悪化”が発生する

真冬の停電は、室温が10℃以下に落ちることもあります。

すると:

✔ 呼吸が浅くなる
✔ 酸素の取り込みが悪くなる
✔ 血中酸素が低下
✔ 動けない・意識がぼんやりする

このような変化は見た目では気づきにくいですが、
パルスオキシメータは正確に数値で警告してくれます。


■④ 感染症の悪化を早期に発見できる

冬場は以下の感染症が多発:

  • インフルエンザ
  • 新型コロナ
  • RSウイルス
  • 肺炎

これらは SpO₂低下が症状の悪化のサイン です。

特に肺炎は:

  • 初期:熱・咳
  • 中期:息苦しさ
  • 悪化:酸素低下(SpO₂低下)

数字で悪化をつかめるのは本当に大きなメリットです。


■⑤ 高齢者・持病がある人は“冬こそ必需品”

以下に当てはまる場合、冬は特に必須。

  • COPD・喘息・心不全
  • 在宅酸素療法利用者
  • 高齢者(呼吸筋が弱い)
  • コロナ・インフル療養中
  • 介護家庭
  • 一人暮らしの高齢者

冬は急激に悪くなるケースが多く、
「なんとなくしんどい」だけでは判断が遅れます。


■⑥ 災害時の“救急要請判断”に使える

大雪・停電・道路麻痺のときは、
救急車がすぐに来られないことが多いです。

そんなとき、以下の判断材料になります:

  • SpO₂が90%以下 → 優先度が高い
  • 呼吸数が増えている
  • 脈が速い
  • 倒れそう・会話がしづらい

救急隊も現場で確認する項目です。


■⑦ 家庭用のパルスオキシメータ選びのポイント

買う際は“医療用に近い信頼性”を選んでください。

✔ JIS規格(医療認証)
✔ 指が冷たくても測れる
✔ 高齢者でも見やすい表示
✔ 電池式(停電に強い)

冬は指が冷えて誤測定しやすいため、
測定前に手を温めるのがポイント。


■まとめ|冬は「酸素低下に気づける力」が命を救う

✔ 冬は呼吸が悪化しやすい
✔ 感染症でSpO₂が急低下する
✔ 停電で低体温→酸素低下が起きる
✔ 高齢者・持病のある人は特に危険
✔ パルスオキシメータは“命を守る数値”
✔ 救急要請の判断材料に使える

結論:
冬の家庭にはパルスオキシメータを1台必ず置いてください。 見た目では気づけない危険を、数値で教えてくれる命の装備です。

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