冬の災害では、飲み水として確保している ペットボトルが凍結して使えない トラブルが多発します。
特に車中やベランダ、玄関に置きっぱなしにしている水は、氷点下になると一晩でカチカチに。
水が凍ると
✔ すぐ飲めない
✔ 解凍に時間がかかる
✔ ボトルが破裂する
✔ 食事や薬用の水が使えない
という“命に関わる問題”につながります。
防災士として、冬にペットボトルを凍らせないための確実な方法をまとめます。
■① ペットボトルの水は「意外とすぐ凍る」
気温が0℃以下になると、
ペットボトルは数時間で凍結することがあります。
特に危険な場所は…
- 車内（夜間は外気温より冷える）
- 玄関（外気が入りやすい）
- ベランダ・物置
- 窓際（冷気の影響を受ける）
- 北側の部屋
→ 夜寝る前に、置き場所チェックが必須です。
■② 凍結を防ぐ“最も簡単な方法”
●① タオルで巻く
厚手のタオルやブランケットで巻くだけで保温効果が大きくアップ。
●② 靴下に入れる
意外と効果があり、サイズもフィット。
●③ 発泡スチロール箱に入れて保管
キャンプ用クーラーボックスでもOK。
→ 氷点下でも凍りにくい。
●④ 段ボール＋新聞紙で包む
断熱層を作ることで凍結時間を大幅に遅らせます。
■③ 絶対に“外”に置かないこと
真冬は外に置くと以下の危険があります。
- 一晩で完全凍結
- ボトルが膨張して破裂
- キャップが割れる
- 水質変化で飲用不可
「とりあえずベランダに置いていた水が全部凍って朝どうにもならない」
という相談は非常に多いです。
■④ 冬用の保管場所ベスト3
●① 室内の“暖かい部屋”
暖房が入る部屋が最も安全。
●② キッチン下の収納
外気の影響を受けにくい。
●③ クローゼットの奥
温度変化が少ないので凍結しにくい。
■⑤ 車中のペットボトル凍結対策
冬の車内は氷点下になることが多いので要注意。
✔ 厚手の保温袋に入れる
✔ シート下に置く
✔ 車中泊時は寝袋の中に入れる
✔ ボトルを横に寝かせる（破裂リスク低減）
特に大雪時の車中泊では“飲み水確保”が生死を分けることがあります。
■⑥ ペットボトルが凍ってしまった場合の対処
凍ってしまっても慌てなくてOK。
●① 流水でゆっくり解凍
急激に熱湯に浸けるとボトルが変形する。
●② 暖房の近くに置く
ただし“直接ヒーターの上”には置かない（変形・破裂）。
●③ 少し溶けたら上澄みを飲む
完全に溶ける前でも、飲める部分を活用。
■⑦ 災害時は“凍らない水”の確保が命を守る
冬の災害（停電・断水・交通障害）では、
飲料水が凍って使えないケースが多数。
● 食事が作れない
● 薬が飲めない
● 子どもや高齢者の脱水リスク
→ 水の管理こそ冬の防災で「最優先」。
■⑧ ペットボトルを凍らせない“最強セット”
防災士が冬に推奨する凍結防止セットはこちら：
- 発泡スチロール箱
- 厚手タオルまたは毛布
- 保温アルミシート
- ペットボトル用の断熱スリーブ
- 室内の固定保管場所
これらを組み合わせるだけで
−5℃程度まで凍結しにくくなるケースもあります。
■まとめ｜冬の防災は「水を凍らせない」が基本
冬の災害で命を守るには、
“飲み水の確保”が最優先事項。
結論：
ペットボトルは外に置かない。 タオル・発泡スチロール・段ボールで必ず断熱。 冬は室内保管が鉄則。
防災士として強く言えるのは、
「水が使えない冬の災害はストレスと危険が桁違い」
ということです。
今日からできる小さな対策で、
あなたと家族の命を守りましょう。
コメント