お盆のUターン時期は、高速道路の渋滞が長くなり、追突事故や接触事故、故障車による危険が増えやすくなります。特に渋滞の最後尾では、後続車が減速しきれず突っ込む事故が起きやすく、気が緩みやすい時間帯ほど注意が必要です。こうした時に役立つのが、事故状況を客観的に残すドライブレコーダーと、高速道路上で緊急通報に使える非常電話です。防災の視点で大切なのは、「事故を起こさない運転」だけでなく、「起きた後に二次被害を広げない行動」まで考えておくことです。お盆の移動は長くなりやすいからこそ、事前準備と初動対応の差が大きく出ます。 (c-nexco.co.jp)
■① なぜお盆のUターン渋滞は危険が増えやすいのか
お盆のUターン時期は、長距離移動、慣れない道、疲労、暑さ、帰宅ラッシュが重なりやすく、高速道路では事故の条件がそろいやすくなります。特に渋滞では、流れが急に止まったり動いたりするため、少しの脇見や車間不足が追突事故につながりやすくなります。防災士として見ると、危険なのはスピードが出ている場面だけではありません。むしろ、動きが遅い渋滞こそ、気が緩みやすく、二次被害のきっかけが増える場面でもあります。
■② ドライブレコーダーは「事故の証拠」を残す大事な備えになる
事故が起きた時、何が起きたかを客観的に残せるかどうかはとても大きいです。警察庁は、交通事故やひき逃げ事件の捜査で、ドライブレコーダー等の有効活用による早期検挙を進めているとしています。つまり、ドライブレコーダーは単なる便利グッズではなく、事故状況を客観的に示す資料として実際に役立っているということです。元消防職員として現場で感じてきたのは、事故後は記憶があいまいになりやすく、当事者の感じ方にも差が出るということです。だからこそ、映像で残せることの価値は大きいです。 (npa.go.jp)
■③ お盆前にドライブレコーダーで確認したいこと
ドライブレコーダーは付いていれば安心ではなく、きちんと録れているかを出発前に見ておくことが大切です。電源が入るか、SDカードの容量やエラーはないか、前方が見切れていないか、日時がずれていないか、後方カメラがあるならそちらも映っているか。防災士として見ると、これは備蓄の期限確認と同じで、「持っていること」と「今使えること」は別です。お盆の長距離移動前には、一度だけでも作動確認しておく方が安心です。
■④ 事故や故障の時に一番大切なのは“車内に残らない”こと
高速道路で事故や故障が起きた時に、最も大切なのは車内にとどまらないことです。NEXCO西日本や中日本高速道路は、車内は安全地帯ではなく、後続車に追突され命を落とした事故が多発しているため、運転者も同乗者も全員、ガードレールの外など安全な場所へ速やかに避難するよう案内しています。防災士として現場で見た“誤解されがちポイント”の一つは、車の中にいれば守られると思われやすいことです。実際には、高速道路では止まった車の中こそ非常に危険になることがあります。 (w-nexco.co.jp)
■⑤ 非常電話はどう使うのか
高速道路の非常電話は、事故や故障などの緊急時に使う通報手段です。中日本高速道路によると、非常電話は本線上では1kmおき、トンネル内では200mおきなどに設置されており、受話器を取るだけで道路管制センターにつながる仕組みが多く、事故や故障、負傷者の有無などを伝えることができます。料金は不要です。元消防職員として感じるのは、非常電話は「古い設備」ではなく、位置情報が伝わりやすく、高速道路上では今でもとても実用的な通報手段だということです。 (c-nexco.co.jp)
■⑥ 非常電話を探す時も“安全な歩き方”が必要
非常電話を使う時は、車からそのまま道路側へ出るのではなく、通行車両に十分注意しながら、ガードレールの外側など安全な場所を歩いて探す必要があります。NEXCOの案内でも、通報中や通報後に車内や車の前後で待機するのは非常に危険であり、同乗者も含めて安全な場所へ避難するよう繰り返し示されています。防災士として実際に多かった失敗の一つは、「通報だけ済ませたら車のそばで待てばよい」と考えてしまうことでした。通報より先に、まず安全な場所へ出ることが最優先です。 (c-nexco.co.jp)
■⑦ 非常電話だけでなく #9910 や110番も使える
高速道路での通報は、非常電話だけではありません。NEXCOは、事故や故障状況の通報手段として、110番、非常電話、道路緊急ダイヤル #9910 を案内しています。つまり、スマホが使える状況なら #9910 や 110番も有効ですが、高速道路上では運転中の携帯電話通話は危険であり、必ず安全な場所へ避難してから使うことが大切です。防災士として見ると、大事なのは「どれが一番便利か」より、「その場で一番安全に使える通報手段を選ぶこと」です。 (c-nexco.co.jp)
■⑧ お盆の渋滞対策は“事故後の初動”まで含めて備えると強い
お盆のUターン渋滞では、事故を起こさないための運転はもちろん大切ですが、それと同じくらい「起きた後どう動くか」を知っていることが重要です。ドライブレコーダーで状況を残す、高速道路では車内に残らず避難する、非常電話や #9910 で通報する。この流れを知っているだけで、事故後の混乱はかなり減らせます。元消防職員として被災地派遣やLOの現場で強く感じてきたのは、危機に強い人ほど「事故を起こさない人」だけではなく、「起きた後に二次被害を広げない人」だということです。お盆の移動も、その視点で備えておくと安心です。
■まとめ|お盆のUターン渋滞ではドライブレコーダーと非常電話が“事故後の備え”になる
お盆のUターン渋滞では、疲労や交通集中で事故リスクが高まりやすく、特に追突や故障時の二次被害に注意が必要です。ドライブレコーダーは事故状況を客観的に残す備えとして役立ち、非常電話は高速道路上で道路管制センターへ直接つながる重要な通報手段です。ただし、何より大切なのは、事故や故障が起きたら車内に残らず、同乗者も含めてガードレールの外など安全な場所へ避難することです。防災は「起こさない努力」だけでなく、「起きた後に被害を広げない準備」まで含めて考える方が強いです。 (c-nexco.co.jp)
結論:
お盆のUターン渋滞で大切なのは、ドライブレコーダーで事故状況を残せるようにしておき、事故や故障の時は車内に残らず安全な場所へ避難し、非常電話や #9910 で早く通報することです。
元消防職員として現場で感じてきたのは、高速道路では事故そのものより、その後の二次被害の方が命に直結しやすいということです。だからこそ、お盆の長距離移動では「事故後の初動」まで含めて備えておくことが、自分と家族を守る大切な防災だと思います。
出典:中日本高速道路「事故・故障が発生!|高速道路トラブル対処法」

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