日本時間の2026年3月24日午後1時37分ごろ、トンガの西方沖でマグニチュード7.6の地震が発生しました。
震源の深さは約237キロとされ、太平洋津波警報センターはその後、津波警報・注意報・監視・脅威は出していないと公表しています。
大きな地震の速報を見ると、不安になるのは自然なことです。
ただ、結論からいうと、海外の大地震ニュースで一番大事なのは「マグニチュードの大きさ」だけで慌てないことです。
元消防職員として現場を見てきた感覚でも、災害時に強い人は「早く驚く人」ではなく、正しい順番で情報を確認できる人です。
今回のような遠地地震も、その視点で受け止めることが大切です。
■① 最初に確認すべきは「日本への影響」
海外で大きな地震が起きたとき、多くの人がまず心配するのは「津波が日本に来るのか」という点だと思います。
このとき大事なのは、ニュースの見出しよりも、公式の津波情報です。
今回については、太平洋津波警報センターが、
「津波警報・注意報・監視・脅威はない」
としています。
つまりこの時点では、
「M7.6だから危険」ではなく、「日本への直接の津波脅威は確認されていない」
という受け止め方が、まず大事です。
■② なぜ大きな地震でも津波が出ないことがあるのか
「マグニチュード7.6」と聞くと、かなり大きな地震です。
それでも津波情報が出ないことがあります。
その理由の一つが、震源の深さです。
今回の震源は約237キロと、かなり深い場所です。
一般に、津波は海底近くの浅い地震で海底面が大きく動いたときに起こりやすく、深い地震では、同じ規模でも津波の危険が小さいことがあります。
だからこそ、地震速報は
大きさだけでなく、場所と深さも一緒に見る
ことが重要です。
■③ 遠地地震ニュースでやりがちな失敗
海外の地震速報で、やってしまいがちな受け止め方があります。
- 数字だけ見て過剰に不安になる
- SNSの断片情報を先に信じる
- 「念のため」で誤情報を広げる
- 日本への影響を確認する前に騒いでしまう
防災で本当に大切なのは、
速報の速さより、確認の順番
です。
今回のようなケースなら、
- どこで起きたか
- 深さはどのくらいか
- 津波情報はどうか
- 日本への影響はあるか
この順で確認した方が、落ち着いて判断しやすくなります。
■④ 日本にいる私たちは何を見ればいいか
今回のような遠地地震で、日本にいる私たちがまず確認したいのは次の点です。
- 気象庁の津波情報
- 太平洋津波警報センターなど公式機関の情報
- テレビや自治体の防災情報
- 家族との連絡手段が取れる状態か
大事なのは、
海外の地震そのものを怖がることではなく、日本への影響があるかを切り分けること
です。
影響がないのに不安だけが膨らむと、本当に警戒が必要な場面で疲れてしまいます。
■⑤ 防災の視点で今回のニュースから学べること
今回のニュースは、「トンガで地震があった」で終わらせるより、
遠くの災害情報をどう受け取るかの訓練
として見る価値があります。
今は、海外で起きた地震でもすぐに日本へ情報が届きます。
その分、私たちは早く知ることができますが、同時に、焦りや誤解も広がりやすくなっています。
被災地対応でも感じるのは、
情報が多い時代ほど、公式情報に戻れる人が強い
ということです。
■⑥ 「念のため不安になる」より「念のため確認する」
防災では「念のため」は大切です。
ただ、その向け先を間違えない方がいいです。
- 念のため不安になる
ではなく、 - 念のため公式情報を確認する
この違いはかなり大きいです。
今回のように、公式に津波脅威なしと出ているなら、必要以上に不安を広げるより、
確認して落ち着く行動
の方が防災としては正しいです。
■⑦ 現場感覚として本当に大事だと思うこと
元消防職員として強く感じるのは、
災害時に役立つのは「知識の量」より「確認の習慣」
だということです。
遠地地震でも、台風でも、大雨でも同じです。
- まず公式情報を見る
- 次に自分への影響を考える
- 必要なら家族と共有する
- 不要な不安は広げない
この基本ができるだけで、防災対応はかなり安定します。
■⑧ 今日からできる備え
今回のニュースをきっかけに、今日からできることは難しくありません。
- 気象庁や公式津波情報の見方を確認する
- 津波情報をどこで見るか決めておく
- SNSより先に公式発表を見る習慣をつける
- 家族で「海外地震のときもまず公式確認」と共有する
防災は、特別な技術より、
情報を正しい順番で取る習慣
が大事です。
■まとめ
トンガ西方沖で発生した今回のマグニチュード7.6の地震は、大きな地震ではありますが、太平洋津波警報センターは津波警報や注意報などは出していないとしています。
本当に大事なのは、
「大きな数字に反応すること」ではなく、「場所・深さ・津波情報を確認して判断すること」
です。
遠地地震のニュースはこれからも入ってきます。
そのたびに慌てるのではなく、公式情報を確認し、自分への影響を切り分ける。
この習慣こそが、日常でも災害時でも役に立つ防災力だと思います。
出典:Pacific Tsunami Warning Center「Non-US/Canada Pacific Informational #1」

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