■① 透析治療は災害に影響を受けやすい
透析治療は腎不全などで腎機能が著しく低下した場合の臓器代替治療で、血液透析と腹膜透析の2種類があります。
2022年末時点で約35万人が透析を受けており、約97%が血液透析を利用。専門施設に週3回、1回4~5時間の通院が必要で、治療が途絶えると命に関わります。
災害時には断水や停電により血液透析が困難になることもあり、透析患者にとって早期の対応が命を左右します。
■② 災害時の医療体制
日本透析医会では、2000年から稼働する「災害時情報ネットワーク」を通じ、大規模災害発生時に施設状況を即時把握。
- 国や自治体と情報共有
- 透析施設単位で患者受け入れ先を調整
- 自施設で透析ができない場合は他施設に依頼するコンセンサスあり
目標は、透析予定日の遅くても翌日までに治療提供を行うことです。
■③ 患者自身の備え
- 自施設との災害時連絡手段の確認
- 常備薬・お薬手帳の携行
- 一人で移動が難しい場合は、家族や介護サービスと事前に協力体制を構築
避難所到着時には、自分が透析患者であることをスタッフに伝えることも重要です。
■④ 食事・水分の管理
災害時は塩分・カリウム・水分の過剰摂取に注意が必要。
長期避難では逆に栄養不足や脱水になりやすいため、非常食や飲料水も考慮して備蓄します。
■■⑤ 平時からの行動計画が命を守る
広域停電や津波、火山噴火など想定外の災害もあり得ます。
平時から「災害時にどう行動するか」を考え、自分の身を守る行動計画を整えておくことが大切です。

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