【防災士が解説】新人防災の巡回ルートはどう決めるべきか|最初に外さない決め方の判断基準

新しく防災担当になった時、
「巡回はどこから回ればいいのか」
「とりあえず全部見ればいいのでは」
「毎回同じ順番でよいのか」
と迷う人は少なくありません。

結論から言えば、新人防災の巡回ルートで最も大切なのは、“歩きやすい順”ではなく、“見落とすと被害が大きい場所を先に確認できる順”で決めることです。
東京消防庁の点検要領では、廊下、階段、避難口その他の避難上必要な施設や防火戸について、避難の支障となる物件が放置されていないかを目視で確認することが示されています。横浜市消防局の自主チェックリストでも、休日や夜間などの定期的な巡視可燃物の放置防止廊下・階段等の管理が挙げられています。さらに国土交通省の官庁施設向け資料では、発災直後の点検は建物に立ち入る前に確認すべき一次点検項目から順に進める考え方が示されています。 oai_citation:1‡東京交通局

防災士として率直に言えば、新人が巡回ルートで一番失敗しやすいのは、
「全部見る」つもりで、結局大事な場所が薄くなること
です。
元消防職員として現場や被災地派遣、LO対応を経験して強く感じるのは、災害時に本当に差がつくのは、
巡回の量
より
危険箇所を先に押さえる順番
です。
だから巡回ルートは、見学コースではなく、危険確認の優先順位として作る方が現実的です。

■① 最初に決めるべきは「何を確認する巡回か」

巡回ルートを決める前に、まず整理したいのは
今回の巡回の目的
です。

たとえば、
・日常巡回
・休日夜間の巡回
・訓練前の確認
・地震直後の一次点検
では、見る場所も順番も変わります。

横浜市消防局の自主チェックリストでは、休日や夜間など定期的に巡視が行われているかが確認項目として示されています。国土交通省の資料では、発災直後の点検は一次点検、二次点検、三次点検と時系列に沿って進める考え方が示されています。つまり、巡回ルートは一つに固定するより、目的別に持つ方が実務的です。 oai_citation:2‡横浜市公式ウェブサイト

防災士として言えば、新人の巡回ルートづくりで最初にやるべきなのは、
道順を決めること
より
何を見る巡回かを決めること
です。

■② 最初に通るべきは「避難に直結する場所」

新人の巡回ルートで最優先に入れたいのは、
避難に直結する場所
です。

東京消防庁の点検要領では、廊下、階段、避難口、防火戸に避難の支障となる物件が放置されていないか確認することが示されています。東京消防庁のウェブ掲載の点検基準でも、避難通路、避難口及び防火戸等の管理が重要項目として整理されています。 oai_citation:3‡東京交通局

つまり巡回ルートは、少なくとも
・主な避難通路
・階段
・避難口
・防火戸
を外さない形で組む必要があります。

防災士として率直に言えば、巡回で一番怖いのは、
火元を探すこと
より
逃げ道がふさがっていることに気づかないこと
です。
元消防職員としても、火災時に危ないのは設備不足だけでなく、日常の物品放置です。

■③ 次に見るべきは「火気・可燃物・設備まわり」

避難経路の次にルートへ入れたいのが、
火気設備や可燃物が集まりやすい場所
です。

横浜市消防局の自主チェックリストでは、
・暖房機器、ちゅう房機器が可燃物から離れているか
・給湯設備、ボイラー周囲が整理されているか
・可燃物が放置されていないか
などが確認項目として示されています。 oai_citation:4‡横浜市公式ウェブサイト

つまり巡回ルートには、
・給湯室
・厨房
・機械室
・電気設備まわり
・倉庫
・ごみ置き場
などを入れた方がいいです。

防災士として言えば、新人の巡回で大切なのは、
火が出そうな場所
を先に押さえることです。
元消防職員としても、巡回は「異常があれば分かる」より、
異常が起きやすい場所へ先に行く
方が実務的です。

■④ ルートは「一筆書き」より「優先順位」で決める

巡回ルートを考える時、つい効率よく一周できる一筆書きにしたくなります。
もちろん無駄な移動を減らすのは大切です。
ただ、防災巡回では
最短動線
より
重要箇所を先に確認できる動線
の方が大切です。

たとえば、

  1. 玄関・受付付近
  2. 避難通路・階段・防火戸
  3. 火気設備まわり
  4. 倉庫・備蓄庫
  5. 外周や裏口
    のように、危険度順で組む方が分かりやすいです。

防災士として率直に言えば、巡回ルートで大切なのは、
歩きやすさ
より
見落としにくさ
です。
新人のうちは特に、効率より順番を優先した方がいいです。

■⑤ 外周確認を入れるとかなり強い

新人が見落としやすいのが、
建物の外
です。

国土交通省の官庁施設向け資料では、発災時チェックシートの一次点検項目として、建物に立ち入る前に確認すべき項目が整理されており、来訪者や敷地外への二次被害につながる可能性も踏まえて、まず外側から異常の有無を把握する考え方が示されています。 oai_citation:5‡国土交通省

日常巡回でも、
・外周に可燃物がたまっていないか
・放火されやすい死角がないか
・屋外階段や避難通路に物がないか
・施錠や開口部に異常がないか
を見ておくと強いです。

防災士として言えば、巡回は建物内だけでは不十分です。
元消防職員としても、火災や侵入の起点は外周から見つかることが多いです。

■⑥ 休日夜間用のルートは別にした方がいい

横浜市消防局のチェックリストは、休日や夜間の定期的な巡視を明示しています。休日夜間は、昼間と違って
・人が少ない
・暗い
・施錠箇所が多い
・異常発見が遅れやすい
という特徴があります。 oai_citation:6‡横浜市公式ウェブサイト

そのため、休日夜間の巡回ルートでは、
・施錠確認
・不審者侵入しやすい場所
・火気の消し忘れが起こりやすい場所
・照明や非常灯
を厚めに見る方が現実的です。

防災士として率直に言えば、休日夜間巡回は昼の縮小版ではありません。
人がいない前提の危険
に合わせて、ルートも変えた方がいいです。

■⑦ 巡回ポイントは「メモ化」すると抜けにくい

新人のうちは、頭の中だけで巡回ルートを回すと抜けやすいです。
だから、最初は
巡回ポイント一覧
を作る方が現実的です。

たとえば、
・避難通路
・階段
・防火戸
・消火器周辺
・給湯室
・機械室
・倉庫
・外周
のように書き出し、チェック欄をつけるとかなり使いやすいです。

東京消防庁の点検要領やチェック表類も、確認項目を整理して点検する考え方を取っています。防火管理や自主検査も、結局は確認項目を固定して見落としを減らすことが基本です。 oai_citation:7‡東京交通局

防災士として言えば、新人の巡回では、
記憶に頼らない
ことがかなり大切です。

■⑧ 最初の巡回ルートは「短くてもいい」

新人が最初から完璧な巡回ルートを作る必要はありません。
むしろ最初は、
重要ポイントだけを短く回るルート
で十分です。

たとえば、
・避難経路
・火気設備
・外周
の3系統だけでもかなり実務的です。
慣れてきたら、
・備蓄庫
・受信機まわり
・非常用設備
へ広げればいいです。

防災士として率直に言えば、最初の巡回ルートは
長いこと
より
毎回同じ基準で回れること
の方が大切です。
元消防職員としても、短くても質の高い確認の方が意味があります。

■⑨ まとめ

新人防災の巡回ルートで最も大切なのは、“歩きやすい順”ではなく、“見落とすと被害が大きい場所を先に確認できる順”で決めることです。
東京消防庁の点検要領では、廊下・階段・避難口・防火戸に避難の支障となる物件がないことを目視で確認することが示されており、横浜市消防局の自主チェックリストでも、休日や夜間などの定期的な巡視可燃物放置の有無の確認が挙げられています。国土交通省の官庁施設向け資料でも、発災直後の点検は建物に立ち入る前に外周などの一次点検項目から順序立てて行う考え方が示されています。 oai_citation:8‡東京交通局

防災士として強く言えるのは、新人の巡回ルートで一番大切なのは
全部見ること
ではなく、
危険が大きい場所を先に外さないこと
だということです。
迷ったら、
・避難経路
・防火戸
・火気設備
・外周
この順番でルートを組むのが一番現実的です。

出典:東京消防庁「点検要領」

参考:横浜市消防局「防火対策自主チェックリスト」

コメント

タイトルとURLをコピーしました