【防災士が解説】防災×正月帰省|「誰も悪くないのに助からない」状況を防ぐために

災害の現場で、何度も耳にした言葉があります。

「みんな正しいことをしていた」
「誰も間違っていなかった」

それでも、
助からなかったケースは確かに存在します。

正月帰省は、
その状況が起きやすいタイミングです。


備蓄や防災グッズの選び方は、家族構成や住環境によって異なります。必要な防災グッズを種類別に確認したい場合は、必要な防災グッズを一覧で確認することができます。

■① 正月は「善意」が重なりやすい

帰省中は、

・親を気遣う
・子どもを優先する
・家族を待つ

すべて善意です。
しかし、この善意が重なると、
行動が遅れます。


■② 「待つ」という選択が命取りになる

災害時に多いのが、

・父を待つ
・母が準備中
・全員揃ってから

結果として、
逃げるタイミングを失うことがあります。


■③ 正月は家族構成が複雑になる

・高齢者
・子ども
・妊婦
・体調不良者

一人でも動けない人がいると、
全体が止まります。


■④ 誰も決断しない空白時間

災害時に最も危険なのは、

・議論
・様子見
・沈黙

この「空白の数分」です。


■⑤ 正月こそ「途中離脱」を許す

防災では、

・全員一緒
よりも
・動ける人が先に

この考え方が
命を救うことがあります。


■⑥ 「別行動」を悪としない

災害時の別行動は、

・冷たい判断
・自己中心

ではありません。

生き延びるための選択です。


■⑦ 家族で「先に逃げる」話をしておく

事前に、

・誰が先に行く
・どこで合流する

これを決めておくだけで、
判断が早くなります。


■⑧ 正月はその話ができる唯一の機会

普段は話せなくても、

・家族が揃う
・時間がある

正月は、
防災の合意形成に最適です。


■まとめ|誰も悪くなくても、命は守れない

災害は、
善意や優しさを待ってくれません。

結論:
決めておかないと、誰も悪くなくても助からない

防災士として、
正月帰省の時間を
「命を守る合意づくり」に
使ってほしいと強く感じています。

🎒 防災リュックについて

既製品か自作かは「揃える時間」で判断します。急ぎの場合は既製品で対応し、内容を家族構成に合わせて調整してください。

📌 こんな時に困る:揺れ直後の避難・台風時の早期避難・夜間停電下の避難

1品ずつ買い集めると未完成のまま被災します。最初の1セットは中身が監修・選定済みの完成品から始めるのが現実的です。

  • 必要量の目安:家族人数分(1人1個)。子ども・高齢者には軽量モデルを追加。
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  • 選び方:30点以上の監修済みセット/家族構成に合わせて子ども用・高齢者用を追加/玄関と寝室の枕元に常時配置

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最初の1セットは中身が選定済みの完成品が現実的。1品ずつ買い集めると未完成のまま被災します。

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ホームセンターで1品ずつ買うと、結局そろわないまま被災します。防災専門店の監修セットなら、家族人数・住居タイプに合わせて抜け漏れなく一度にそろえられます。

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⚠ 既製品は内容物を確認し、不要なものを外して不足分を追加することで最適なセットになります。

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スマホが使えなくなると、避難情報・家族連絡・地図確認ができなくなります。大容量モバイルバッテリーを1つ備えておくだけで安心感が大きく変わります。

📌 こんな時に困る:停電・台風後の数日・在宅避難・夏冬の冷暖房

消防職員として夏の熱中症搬送現場を多く経験しましたが、停電+猛暑の組み合わせは命に直結します。停電が3日続いた世帯では、冷蔵庫の食料廃棄・スマホ切れによる孤立・室温35℃超という三重苦が現実になります。

  • 必要量の目安:1家族で500〜1000Whクラスを1台(冷蔵庫+スマホ4台+扇風機を半日まかなえる規模)。
  • ありがちな失敗:①小型モバイルバッテリーで代用しスマホ1台分しか持たない ②満充電せず棚で保管→使う時0% ③コンセント形状を未確認で家電がつながらない
  • 選び方:700Wh前後/AC100V出力/LiFePO4(リン酸鉄)バッテリーで安全性高/太陽パネル併用で長期化

🛡 防災士・元消防職員として、現場で本当に必要だったのはこれ

消防職員として停電後の現場に多く出動しましたが、「ポータブル電源を持っていた家族」と「持っていなかった家族」では3日後の体力と判断力に明確な差がありました。700Wh以上を1台、家族への最高の備えです。

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