火事で本当に怖いのは、炎だけではありません。
むしろ住宅火災では、
「火に焼かれる前に煙で動けなくなる」
ことの方が現実に多いです。
結論から言えば、煙を吸わないための行動で一番大切なのは、“低い姿勢をとる・口と鼻を覆う・迷わず早く逃げる”の3つです。
消防庁の防災危機管理eカレッジでは、火災では煙による窒息死が多く、煙の中を逃げる時はできるだけ姿勢を低くし、ぬれタオルやハンカチで口をふさいで避難するよう示しています。
東京消防庁も、口と鼻を覆って低い姿勢で煙の下を逃げることを案内しています。 oai_citation:1‡防災科学技術研究所
元消防職員として率直に言えば、火災で助かるかどうかは「うまく消火できるか」より、煙にやられる前に動けるかで決まる場面がかなり多いです。
東日本大震災当時に東京で被災し、その後の被災地派遣やLO対応でも強く感じるのは、命を守る判断はいつも早い方が有利だということです。
火災でも同じです。
■① まず知っておくべきこと|煙は上にたまり、上に速く広がる
煙を吸わないための行動を考える時、最初に知っておきたいのが煙の動きです。
東京消防庁は、火災の煙は天井からたまっていくため、床に近い低いところの方が比較的見通しがききやすいと説明しています。
また、煙のスピードについて、水平方向は毎秒0.5〜1m、縦方向は毎秒3〜5m程度とし、上方向へ非常に速く広がると案内しています。 oai_citation:2‡東京観光情報
つまり、火災時に立ったまま動くのはかなり危険です。
防災士として言えば、煙を吸わないための基本は、
上にある煙から離れること
です。
だから低い姿勢が必要になります。
■② 一番基本の行動は「低い姿勢をとる」こと
火災で煙を吸わないために最初にやるべきことは、姿勢を低くすることです。
消防庁のeカレッジでは、煙の中を逃げる時はできるだけ姿勢を低くするよう示しています。
東京消防庁の電子学習室でも、低い姿勢で煙の下を逃げることが避難時の基本として説明されています。 oai_citation:3‡防災科学技術研究所
元消防職員として率直に言えば、「少しくらいなら立ったままで大丈夫」と考えるのが危ないです。
煙は見えていなくても上から広がっています。
だから火災時は、かっこよく走るより、
低く、落ち着いて、早く動く
方が現実的です。
■③ 口と鼻は、ハンカチやタオルで必ず覆う
次に大事なのが、口と鼻を覆うことです。
消防庁のeカレッジは、ぬれタオルやハンカチで口をふさぎ、煙を吸い込まないようにすると示しています。
東京消防庁も、ハンカチやタオルなどで口と鼻を覆うよう案内しています。 oai_citation:4‡防災科学技術研究所
ここで大切なのは、「完璧に防ぐ」ではなく、少しでも直接吸う量を減らすことです。
防災士として言えば、ぬれていなくても、まず覆う方がいいです。
元消防職員としても、何もせずに吸うよりずっとましです。
■④ 煙の中では「走らない」こともかなり重要
意外に大事なのがこれです。
煙の中では、あわてて走らない方がいいです。
東京消防庁の電子学習室では、煙の中から避難する時は、走らずにできるだけ姿勢を低くするよう説明しています。 oai_citation:5‡東京観光情報
なぜなら、走ると呼吸が荒くなり、煙を吸い込みやすくなるからです。
しかも、視界が悪い中で転倒しやすくなります。
元消防職員として率直に言えば、煙の中では速さより、
呼吸を荒らさずに出口へ向かうこと
の方が大切です。
落ち着いて低く動く方が助かる確率は高いです。
■⑤ 逃げる方向は「煙が少ない方」「新鮮な空気を感じる方」
火災時に煙を吸わないためには、逃げる方向もかなり重要です。
消防庁の通知資料では、煙に包まれた時はあわてることなく、新鮮な冷たい風が吹いてくる方向へ避難すること、さらに姿勢を低くして脱出することが示されています。 oai_citation:6‡防災科学技術研究所
防災士として言えば、火元そのものだけでなく、
煙の流れ
を見る方が大切です。
元消防職員としても、煙が濃い方向へ突っ込むのが一番危ないです。
「見える出口」より、「吸わずに行ける出口」を選ぶ意識が必要です。
■⑥ ドアを開ける時は一気に開けない
煙を吸わないためには、不用意にドアを開けないことも大事です。
消防庁のeカレッジでは、避難時に特にマンションなどでは出入り口のドアを閉めることで、空気を遮断して炎の勢いを抑える考え方が示されています。 oai_citation:7‡防災科学技術研究所
これは逆に言えば、ドアの向こうに煙や熱気がある可能性があるということです。
防災士として言えば、ドアを開ける前に、
・熱くないか
・煙が漏れていないか
を見る方がいいです。
一気に大きく開けるのは危険です。
■⑦ 階段では特に上方向の煙に注意する
マンションやビルでは、煙を吸わないために階段での行動も重要です。
東京消防庁は、低い姿勢で煙の下を逃げるのは階段でも同じだと示しています。 oai_citation:8‡東京観光情報
煙は上へかなり速く広がるので、上階へ向かうのは危険な場合があります。
元消防職員として率直に言えば、煙が上がっている時に上方向へ逃げるのはかなり危険です。
防災士としても、
煙の流れに逆らわない
意識が大切です。
■⑧ まとめ
煙を吸わないための行動で最も大切なのは、“低い姿勢をとる・口と鼻を覆う・走らず早く逃げる”の3つです。
消防庁の防災危機管理eカレッジは、火災では煙による窒息死が多いとし、低い姿勢、ぬれタオルやハンカチで口をふさぐこと、早い避難を示しています。
東京消防庁も、口と鼻を覆って低い姿勢で煙の下を逃げること、そして煙は上方向へ非常に速く広がることを案内しています。 oai_citation:9‡防災科学技術研究所
元消防職員として強く言えるのは、火災で命を守る上では、
火より先に煙を警戒すること
がかなり重要だということです。
迷ったら、
・まず低くなる
・口と鼻を覆う
・走らず出口へ向かう
この3つを最優先にするのが一番現実的です。

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