【防災士が解説】入学式シーズンの防災|子どもの通学ルートを“歩いて確認”するだけで事故は減らせる

入学式は、子どもにとって新しいスタートです。同時に、初めて一人で通学する子も多く、保護者にとっては不安が増える時期でもあります。防災の視点で見ると、「通学ルートの確認」は地震や火災だけでなく、交通事故・不審者・天候悪化など、日常リスク全体に効く最強の対策です。


■① 入学直後は“判断力が未成熟”という前提で考える

新一年生は、道路の幅や車の速度、信号の意味をまだ十分に体で理解していません。
・青信号=絶対安全ではない
・車は止まるはず、と思い込む
・友達と話しながら周囲を見ない
大人の常識をそのまま当てはめないことが大切です。


■② 通学ルートは“地図で見る”より“歩いて確認”が基本

机上で確認するより、実際に歩く方が圧倒的に効果があります。
チェックポイントは次の通りです。
・横断歩道の見通し(死角はないか)
・信号の待ち時間(子どもが待てる長さか)
・歩道の幅(自転車と接触しないか)
・ブロック塀や古い建物(地震時の倒壊リスク)
・雨の日に水たまりや側溝が危険にならないか
晴れの日と雨の日で印象は大きく変わります。


■③ 地震が起きたらどうするか“場所別に決めておく”

通学中に地震が起きた場合、
・学校に向かうのか
・家に戻るのか
・近くの安全な建物に入るのか
を事前に決めておくと、迷いが減ります。子どもにとって一番怖いのは「どうしていいか分からない」ことです。ルールはシンプルに、1つか2つで十分です。


■④ 集団心理と群衆リスク(下校時が危ない)

下校時は気が緩みやすく、友達同士で広がって歩きがちです。
・車道にはみ出す
・ふざけて押し合う
・段差で転倒する
入学式の時期は保護者の目が届きやすいですが、数週間後に緊張が緩むタイミングが事故の山です。


■⑤ 防災士として伝えたい“実際に多かった失敗”

現場で感じたのは、「大きな災害より小さな油断」の積み重ねです。
・横断歩道を斜めに渡る
・ランドセルの重さでバランスを崩す
・強風でよろけて車道側に寄る
特別な危険より、日常の延長線上で事故は起きます。だからこそ、日常のルールを決めることが防災になります。


■⑥ 被災地派遣(LO)で感じた“家族の再会場所の大切さ”

被災地派遣(LO)の現場では、学校と家庭の間で「どこで合流するか」を決めていないことで混乱が広がるケースがありました。通学ルート上に、
・最寄りの公園
・地域の避難場所
・コンビニや交番
など、目印になる場所を共有しておくと安心です。


■⑦ 春の強風・突風にも注意

春は天候が不安定です。
・看板や自転車の転倒
・傘の破損
・砂ぼこりで視界低下
強風時は無理に傘を差さず、風下に身体を向けるなど、具体的な行動も教えておきましょう。


■⑧ 今日できる最小行動(30分でOK)

・子どもと一緒に通学路を1往復歩く
・「地震が起きたらどうする?」を一言確認
・合流場所を1か所決める
・横断歩道では必ず「止まって見る」を約束
これだけで、不安は大きく減ります。


■まとめ|通学ルートを歩いて確認するだけで、防災は一気に強くなる

入学式シーズンは、新生活と同じく防災を整えるチャンスです。通学ルートは地図より実地確認。地震時の行動をシンプルに決め、合流場所を共有し、横断歩道の基本動作を徹底する。大きな装備より、日常のルールが事故を減らします。

結論:
子どもの防災は「一緒に歩く」ことから始まる。通学路の確認が最大の備えです。
防災士として、被災地派遣(LO)で「合流場所が決まっている家庭」は混乱が少ないと感じました。今日の30分が、未来の安心につながります。

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