【防災士が解説】台風の暴風・高潮は何が危ない?判断基準は「海と風が荒れる前に離れること」

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台風では、大雨だけでなく暴風や高潮にも注意が必要です。

特に海沿いや河口部、低い土地では、強い風と海面の上昇が重なることで、短時間で危険な状況になることがあります。


■①暴風は外に出るだけで危険になる

台風の暴風では、看板、瓦、枝、物干し竿、自転車などが飛ばされることがあります。

人が飛来物に当たると、大けがにつながるおそれがあります。

暴風域に入る前に、外の片付けと移動を終えることが大切です。


■②風が強くなってからの避難は危ない

避難は、雨や風が強くなってからでは遅い場合があります。

傘が使えない、車のドアが開けにくい、道路に物が飛んでいるなど、移動そのものが危険になります。

避難が必要な地域では、明るいうち、風が強くなる前に動く判断が必要です。


■③高潮は一気に水位が上がる

高潮は、台風による気圧低下や強風で海面が押し上げられる現象です。

満潮と重なると、海岸や河口付近で浸水の危険が高まります。

海から離れているように見えても、河川を通じて水位が上がることがあります。


■④海や川を見に行くのは一発アウト

台風時に、海や川の様子を見に行くのは非常に危険です。

高波、越波、突風、道路冠水に巻き込まれるおそれがあります。

「少し見るだけ」が命取りになるため、危険な場所には近づかないことが基本です。


■⑤被災地では水と風の複合被害が多い

被災地派遣やLO活動の現場では、風で飛ばされた物、倒木、浸水、停電が同時に起きる場面を見てきました。

一つひとつは小さな被害に見えても、重なると避難や救助、物資搬送が一気に難しくなります。

元消防職員としても、暴風時は「外に出ない判断」そのものが命を守る行動だと感じます。


■⑥家の中でも窓から離れる

暴風時は、飛来物で窓ガラスが割れることがあります。

雨戸やシャッターを閉め、ない場合はカーテンを閉めて、窓の近くで寝ないようにします。

子どもや高齢者は、家の中でもできるだけ安全な部屋に移すことが大切です。


■⑦車の移動も慎重に判断する

暴風時の運転は、横風でハンドルを取られたり、飛来物が当たったりする危険があります。

橋の上、海沿い、開けた道路では特に注意が必要です。

避難や移動は、風が強くなる前に済ませることが基本です。


■⑧判断基準は「警報前に危険場所から離れる」

高潮や暴風の危険がある地域では、警報が出てから迷うのでは遅れることがあります。

海沿い、河口、低地、古い建物、飛来物が多い場所では、早めに安全な場所へ移る判断が必要です。

台風時は、危なくなってから動くのではなく、危なくなる前に離れることが最も安全です。


■まとめ|暴風・高潮は「見て確認」ではなく「近づかない」

台風の暴風や高潮は、目で確認しに行くほど危険が増します。

海や川に近づかず、外の作業は早めに終え、風が強くなったら屋内で安全を確保することが重要です。

結論:
台風の暴風・高潮で一番大切なのは、海や川を見に行かず、風が強くなる前に避難と片付けを終えることです。

元消防職員・防災士として、また被災地派遣やLOの経験から見ても、台風時の事故は「少し外に出た」「様子を見に行った」ことで起きやすくなります。暴風と高潮は、近づいて確認するものではなく、早めに離れて命を守るものです。

出典:気象庁「台風に伴う高潮」

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