台風が接近すると、「車なら安全に移動できる」と考える人が増えます。ですが被災地の現場では、車を使った判断が一気に危険へ変わる瞬間を何度も見てきました。
■① 車は「少しの水」で一気に制御不能になる
道路が浅く冠水しているだけに見えても、
実際は段差・側溝・マンホールが隠れています。
被災地では、膝下程度の水深で車が動かなくなる例が多発しました。
■② 夜間+車は危険が重なる
夜は水深や流れが見えません。
現場では、
・道があると思って進む
・冠水に気づいた時には戻れない
という状況に陥るケースが多くありました。
■③ 水が動いている場所は即アウト
用水路、川の近く、坂道。
水が「流れている」場所では、車は簡単に押し流されます。
被災地では、停車中の車ごと流された例も実際にありました。
■④ エンジン停止=一気に孤立
マフラーから水が入ると、エンジンは止まります。
台風時は再始動できません。
現場では、車内で長時間取り残されるケースが続出しました。
■⑤ 車中は「安全な避難場所」ではない
・水位上昇
・漂流物の衝突
・脱出困難
被災地では、車内が最も危険な空間になった場面もあります。
■⑥ 車を使ってよい判断・使ってはいけない判断
使ってよいのは、
・明るいうち
・冠水の可能性がない
・短距離移動
使ってはいけないのは、
・雨が強まってから
・夜間
・川や低地が近いルート
■⑦ 防災士として見た実際に多かった失敗
・「この道は大丈夫」と思い込む
・前の車について行く
・引き返せると思う
■⑧ 台風時の基本は「車を使わない」
被災地では、車を使わなかった人ほど安全に過ごせていました。
動かない判断が、最も被害を減らします。
■まとめ|台風時、車は「最後の手段」
結論:
台風の中で車は安全装置ではなく、リスク要因になる
防災士として被災地を経験して強く感じるのは、
「移動できる手段がある=安全」ではないという現実です。
台風時は、車を使わない判断こそが命を守ります。

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