【防災士が解説】園の防災対策で一発アウトは「大丈夫です」をそのまま信じること

保育園やこども園の防災対策は、見学だけでは分かりにくい部分があります。

大切なのは、「防災対策はしていますか」と聞くことではなく、災害時にどう動くのかを具体的に聞くことです。

■①質問1「地震のとき、子どもはどこへ避難しますか」

まず聞くべきなのは、地震時の避難場所です。

園内のどこに一時避難するのか、建物の外へ出るのか、園庭なのか、近くの避難場所なのかを確認します。

あわせて、家具固定、避難経路、人数確認の方法まで聞くと、安全意識が見えやすくなります。

■②質問2「大雨や洪水のときは、いつ判断しますか」

大雨や洪水は、地震と違って事前に判断できる時間があります。

だからこそ、休園、早めのお迎え、園内待機、避難開始の基準を聞くことが大切です。

「警報が出たらどうするか」「川が近い場合はどう判断するか」まで確認します。

■③質問3「保護者と連絡が取れないときはどうしますか」

災害時は、電話がつながらない可能性があります。

メール、アプリ、一斉配信、掲示、災害伝言サービス、引き渡しルールなど、複数の方法があるか確認します。

連絡が取れない場合に、園で待機するのか、指定場所へ避難するのかも重要です。

■④被災地では“聞いていなかったこと”が混乱につながった

被災地派遣やLO活動では、災害後に「誰に確認すればよいか」「どこへ行けばよいか」が分からず、混乱する場面を見てきました。

事前に聞いていれば、迷う時間を減らせます。

園の防災対策も、パンフレットの言葉ではなく、実際の判断基準まで聞くことが大切です。

■⑤答えが具体的な園は安心しやすい

良い園は、完璧な答えを持っている園ではありません。

災害ごとに、誰が、どこへ、どう避難し、どう保護者へ伝えるかを具体的に説明できる園です。

曖昧な答えの場合は、追加で確認しておくと安心です。

■まとめ|園の防災対策は3つの質問で見える

結論:園の防災対策を確認するときは、地震時の避難場所、大雨時の判断基準、保護者と連絡が取れない場合の対応を必ず聞くことが大切です。

元消防職員・防災士として見ると、防災に強い園は「対策しています」と言う園ではなく、災害時の行動を具体的に説明できる園です。

出典:こども家庭庁「教育・保育施設等における安全確保」

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