◆はじめに
地震の中でも特に危険なのが 「料理中」。
火・油・熱湯・包丁・ガラス・重い鍋……
家庭の中で最も危険物が多いタイミングです。
元消防職員・防災士として、
“料理中に大地震が発生した時の最優先行動” をまとめました。
① 揺れた瞬間は「火を止めに行かない」
多くの人がやりがちですが、最も危険な行動です。
正しい行動
- まずはその場でしゃがみ、頭を守る
- テーブルや壁側に身を寄せる
- 揺れが止まるまで動かない
NG行動
- 揺れている最中に火を消しに走る
- 鍋・フライパンを押さえようとする
- 包丁を持ったまま動く
倒れた鍋の熱湯で大火傷する事故が非常に多い。
② 揺れが収まったら“火を止める → ガス確認”
揺れが止まってからが、火災を防ぐ勝負の瞬間。
やるべき順番
- ガスコンロ・IHのスイッチOFF
- 鍋・フライパンを動かす(熱湯に注意)
- ガス臭がないか確認
- 換気扇を止める
ガスの元栓は 余裕があれば閉める でOK。
③ 高温の鍋・油・湯に近づかない
地震後は、鍋が倒れやすく、
余震で落ちてくる危険もある。
対処ポイント
- 持ち上げず、まず周囲の安全確保
- 油がこぼれている場合 → 絶対に火を近づけない
- 子どもを近寄らせない
やけどは避難不能につながり命に関わる。
④ 包丁・ガラス・器具の破片に注意
キッチンは割れ物が多く、足元は特に危険。
チェックするもの
- 包丁が落ちていないか
- ガラスの破片
- 食器棚の扉の破損
- 引き出しが飛び出していないか
裸足は絶対にNG。
スリッパ or 室内用シューズを履く。
⑤ 子どもがいる場合は“キッチンに入れない”
キッチンは、家の中で最も危険な場所。
やるべきこと
- 揺れが収まったらすぐに離れた場所へ誘導
- 照明や棚の落下に注意
- 熱かった鍋・調理器具に絶対に触らせない
事故の8割は“子どもが近づいた時”に起きている。
⑥ 換気扇・オーブン・電子レンジも安全確認
見落とされがちなポイント。
チェックポイント
- 揺れで電子レンジが落ちていないか
- オーブンの扉が開いていないか
- 換気扇から異音や煙が出ていないか
- ガス漏れ時は換気扇も使わない(火災リスク)
揺れで家電が落下するのはよくあるケース。
⑦ 火災が発生した場合の最優先行動
まずは 自分の命を守る。
やること
- 無理に消火しない
- すぐに避難
- 119番(状況・住所・火の場所を簡潔に)
- 子ども・高齢者を先に誘導
調理火災は煙の広がりが速く、素人では危険。
◆まとめ:料理中は“揺れたら動かない”が最大の防災
- 揺れた瞬間に火を止めに行かない
- 揺れが止まってから火をOFF
- 高温の鍋・油に近づかない
- 包丁・ガラスの破片を最優先で排除
- 子どもはキッチンに近づけない
- 家電の落下・破損もチェック
- 火災は無理に消火せず、即避難
調理中の地震は、落下物・高温物・火という“危険3点セット”。
正しい初動を知っておくだけで、事故や火災を大幅に防げます。

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