梅雨の大雨で避難するとき、長靴を履けば安心と思う人は少なくありません。
しかし、本当に危ないのは、長靴を過信して、冠水した道路や水路の近くを歩いてしまうことです。
■①長靴は水の中を歩く道具ではない
長靴は、浅い水たまりや雨の日の足元対策には役立ちます。
しかし、冠水した道路を安全に歩ける道具ではありません。
水が深くなると、長靴の中に水が入り、重くなって歩きにくくなります。
■②冠水道路は足元が見えない
水がたまった道路では、側溝、段差、マンホール、穴、流れの強さが見えにくくなります。
普段よく通る道でも、水があるだけで危険度は大きく変わります。
「少しなら行ける」と判断しないことが大切です。
■③避難は水が来る前に行う
大雨時の避難は、水がたまってから始めるものではありません。
道路が冠水する前、明るいうち、雨風が強くなる前に判断します。
すでに外が危険な場合は、無理に避難所へ向かわず、建物内のより安全な場所へ移る判断も必要です。
■④被災地では水の中を歩く危険を何度も見た
被災地派遣やLO活動では、冠水した道路や側溝の危険が見えにくくなる場面を見てきました。
水の中は、見た目より流れが強く、足元も不安定です。
元消防職員・防災士として見ると、避難で大切なのは「濡れない靴」ではなく、「水の中を歩かなくて済む時間に動くこと」です。
■⑤履くなら歩きやすい靴を選ぶ
避難時は、脱げにくく、滑りにくく、歩きやすい靴を選びます。
サンダルや底がすり減った靴は避けます。
長靴を履く場合も、水の中を進む前提ではなく、雨で濡れた道を短時間歩く補助と考えます。
■まとめ|避難は長靴より「冠水前の判断」が大切
結論:梅雨の大雨避難では、長靴を過信せず、冠水した道路を歩かないこと、そして水がたまる前に早めに避難判断をすることが大切です。
大雨避難で一番危ないのは、「長靴だから大丈夫」と思い込み、足元が見えない冠水道路へ入ることです。


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