【防災士が解説】梅雨前の防災準備で一発アウトは「チェックだけして行動しないこと」

梅雨前の防災準備で大切なのは、防災リストを見ることではありません。

本当に必要なのは、自宅の危険を確認し、雨が強くなる前に行動を終わらせておくことです。

■①ハザードマップを見る

まず確認するのは、自宅、職場、学校、保育園、実家の浸水・土砂災害リスクです。

川沿い、低い土地、山ぎわ、アンダーパス、橋を通る生活なら、早めの避難判断が必要になります。

■②避難先とルートを決める

避難所の場所だけでなく、そこまで安全に行ける道を確認します。

川沿い、冠水しやすい道路、崖の近く、夜に見えにくい道は避けます。

安全な親戚宅や知人宅も候補にしておくと、避難の選択肢が広がります。

■③排水口と側溝を掃除する

ベランダの排水口、雨どい、家の周囲の側溝は、梅雨前に確認します。

落ち葉や泥で詰まっていると、短時間の大雨で水があふれやすくなります。

大雨の最中に外へ出て作業するのは危険です。

■④非常用持ち出し品を軽くまとめる

水、非常食、ライト、モバイルバッテリー、常備薬、現金、保険証のコピー、着替え、タオル、簡易トイレを確認します。

重すぎる袋は避難を遅らせます。

持てる量に絞ることが現実的です。

■⑤被災地では「準備済みの家庭」ほど動きが早かった

被災地派遣やLO活動では、雨が強くなってから避難先や持ち物を考え始め、判断が遅れる場面を見てきました。

反対に、事前に避難先、連絡方法、持ち出し品を決めていた家庭は、迷いが少なく動けていました。

元消防職員・防災士として見ると、梅雨前の準備は「安心のため」ではなく「判断を早くするため」に行うものです。

■⑥家族の連絡ルールを決める

災害時は電話がつながりにくいことがあります。

どのアプリを見るか、誰が子どもを迎えに行くか、集合場所はどこか、迎えに行けない場合はどうするかを決めておきます。

■⑦車と駐車場の浸水リスクを見る

車を低い場所、地下、川沿いに停めている場合は、早めの移動を考えます。

ただし、雨が強くなってからの移動は危険です。

車の移動も、雨が強くなる前に判断します。

■⑧停電・断水を想定する

梅雨の大雨では、停電や断水が起きることもあります。

ライト、電池、モバイルバッテリー、水、簡易トイレを確認しておきます。

特にスマホ充電とトイレ対策は、生活への影響が大きい部分です。

■まとめ|梅雨前の準備は「行動」まで終わらせる

結論:梅雨前にやるべき防災準備は、ハザードマップ確認、避難先決定、排水口掃除、持ち出し品準備、家族連絡、車の移動判断、停電・断水対策まで実際に終わらせることです。

梅雨の防災で一番危ないのは、チェックリストを見ただけで安心し、雨が強くなるまで行動しないことです。

出典:気象庁「自分で行う災害への備え」

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