【防災士が解説】防災×冬×節電③|“電力ひっ迫”と“突然の停電”に強い家のつくり方

冬は1年で最も電力需要が高く、全国で「電力ひっ迫注意報」が出やすい季節。
大地震・豪雪・強風など、冬は停電リスクが重なりやすく、
節電=命を守る行動 に直結します。

ここでは、防災士として“冬の停電にも強い節電術”を解説します。


■① 冬の停電は“暖房を奪う”最も危険な災害

冬の停電で起きる深刻な問題:

  • 室温が一気に下がる
  • 高齢者・乳幼児は低体温症のリスク
  • 水道が凍結する可能性
  • スマホの電池消耗が早い
  • 冷蔵庫内の食材が痛む

節電習慣を日常から作っておくことで、
停電時の行動がスムーズになります。


■② 暖房に頼らない“部屋を温める工夫”が災害に強い

暖房の電力を下げるには「空気」と「外気」の両面から攻める。

対策:

  • 窓に断熱シート
  • カーテンを床まで届く長さに
  • サーキュレーターで暖気を循環
  • 扉を閉めて暖房する部屋を限定

これだけで設定温度を2〜3℃下げられ、停電時にも寒さの耐性がつきます。


■③ “ハイブリッド運用”で暖房の電気代が激減

エアコンだけに頼るのは冬の弱点。

組み合わせ例:

  • エアコン × こたつ
  • エアコン × 電気毛布
  • こたつ × 厚手ラグ
  • 電気毛布 × ダウンベスト

どれも低電力で身体を直接温めるため、
停電に切り替わっても対応しやすい。


■④ ポータブル電源で使うべき“優先家電”を把握する

停電時にポータブル電源で使うべき家電は少ない。

優先順位:

  1. スマホ(情報と通信=命の装備)
  2. 電気毛布(省電力で暖を確保)
  3. ランタン(LEDなら省エネ)
  4. 小型加湿器(乾燥対策)

逆に使わないほうがいい家電:

  • 電気ストーブ
  • ファンヒーター
  • 電子レンジ

消費電力が高すぎて電源がすぐ尽きます。


■⑤ 停電した瞬間にやるべき“3つの行動”

  1. ブレーカーを落とす(火災防止)
  2. 暖かい部屋に家族を集める
  3. スマホの省電力モードON

これを知っているだけで災害時の混乱が大幅に減少。


■⑥ 冬の節電は“体温の逃げ道”を塞ぐこと

体温は以下の順で逃げる:

  • 手首
  • 足首

これを守るだけで体感温度は3〜5℃上がる。

アイテム例:

  • ネックウォーマー
  • レッグウォーマー
  • 厚手靴下
  • ニット帽
  • 腹巻き

避難所でも同じ対策が命を救います。


■⑦ 食事は“温かくて簡単”が節電と防災の両立になる

おすすめメニュー:

  • スープ
  • おでん
  • クラムチャウダー
  • インスタント麺+野菜

理由:

  • 調理器具が少なくて済む
  • 水分が取れる
  • 体温が上がる
  • 片付けが簡単
  • カセットコンロと固形燃料で調理可能

冬の停電では「温かい食べ物」が精神安定にも非常に重要。


■⑧ 家族で“停電シミュレーション”をしておく

  • 夜1時間だけ電気を消す
  • 暖房なしで過ごす練習
  • 使える道具を確認
  • 寒さに弱い人の対策を話し合う

こうした小さな訓練が、実際の災害時に命を守ります。


■まとめ|冬の節電は“災害に強い家族づくり”

節電は節約のためではなく、

停電に負けない家をつくるための防災行動です。

防災士として何度も現場で感じたのは、
「普段から節電している家は、停電に強い」という事実。

冬の節電を習慣化すれば、
災害時も落ち着いて行動でき、家族の命を確実に守れます。

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