【防災士が解説】防災×正月⑤|年始の大雪は「避難しない判断」が命を守ることもある

年始は寒波と重なり、大雪に見舞われやすい時期です。
被災地で豪雪災害を経験して感じたのは、冬の避難は「動くこと自体がリスク」になるという現実でした。

年始の大雪では、
「避難=正解」と思い込まない判断力が命を守ります。


■① 大雪時の避難は“移動災害”になりやすい

大雪の中での避難は、

・視界不良
・路面凍結
・除雪されていない歩道
・転倒リスク

が一気に重なります。

被災地でも、
「避難中に転倒して骨折」
「車がスタックして動けなくなった」
という事例を何度も見ました。

冬の避難は、
移動そのものが災害になる可能性があります。


■② 「自宅待機」が最善になるケース

大雪の場合、次の条件がそろっていれば
自宅待機の方が安全なこともあります。

・建物に大きな損傷がない
・電気・ガスが使える
・食料と水が1〜2日分ある

被災地では、
無理に避難所へ向かわず、
自宅で安全を確保した世帯ほど
体調を崩さずに済んだケースが多くありました。


■③ 年始は「除雪が遅れる」前提で考える

正月三が日は、

・除雪作業が遅れる
・人手が不足する
・救急対応が通常より時間がかかる

という状況が重なりやすいです。

被災地の豪雪時も、
「助けが来るまで半日以上かかった」
という場面がありました。

年始の大雪では、
すぐ助けは来ない前提で行動を考える必要があります。


■④ どうしても避難する場合の注意点

やむを得ず避難する場合は、

・昼間の明るい時間に動く
・長靴・防寒具を必ず着用
・一人では動かない
・最短距離を選ぶ

これが基本です。

被災地での教訓は、
「遠い避難所より、近くて安全な場所」でした。


■⑤ 車での避難は原則おすすめしない

大雪時の車移動は、

・立ち往生
・一酸化炭素中毒
・燃料不足

といったリスクがあります。

実際に被災地では、
避難しようとして車中で孤立するケースが多発しました。

年始の大雪では、
「車を使わない勇気」も防災です。


■⑥ 正月前に最低限やっておきたい準備

年始の大雪に備えて、

・カイロ
・毛布
・簡単に食べられる非常食
・懐中電灯

これだけは手の届く場所に。

被災地では、
「備えがあるだけで不安が激減した」
という声を何度も聞きました。


■⑦ 大雪の正解は「無理をしない」

年始の大雪では、

・出かけない
・動かない
・判断を急がない

これが一番の防災です。

正月は特別な行事が多いですが、
安全を優先する選択が、家族を守る選択になります。

無事に春を迎えること。
それが、冬の災害対策のゴールです。

水害リスクは地域によって大きく異なります。お住まいの地域のハザード状況を地図で事前に確認しておくと、いざという時の判断が速くなります。地域のハザードマップを地図で確認することができます。

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