【防災士が解説】防災×水分補給|「ペットボトル症候群」という見えない落とし穴

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災害時や猛暑時、
「とにかく水分をとらなければ」と思いますよね。

しかし、水分補給には“落とし穴”があります。

それが「ペットボトル症候群」です。

重症化すると、こん睡に至ることもある。
決して他人事ではありません。

防災の視点から、
正しい水分補給を整理します。


■① ペットボトル症候群とは何か

ペットボトル症候群とは、

・糖分の多い飲料を大量摂取
・急激な高血糖状態
・急性の糖尿病様症状

を引き起こす状態です。

症状は以下の通り。

・異常なのどの渇き
・多尿
・強い倦怠感
・腹痛や嘔吐
・重症では意識障害やこん睡

問題は「ペットボトル」ではなく、
“糖分”です。


■② どれくらい糖が入っているのか

WHOは、
成人の1日糖分摂取目安を25g(角砂糖約8個分)としています。

しかし、

・炭酸飲料500ml → 約60g(角砂糖18個分)
・ミルクティー → 約40g前後
・スポーツドリンク → 約30g前後

1本で目安を超えてしまいます。

災害時、
喉が渇いた状態で甘い飲料を繰り返し飲むと、
血糖が急上昇します。

そして、
「のどが渇く→また甘い飲料」
という悪循環に陥ります。


■③ 災害時こそ起こりやすい理由

避難所では、

・暑さ
・ストレス
・運動不足
・食生活の乱れ

が重なります。

甘い飲料は
“手軽で元気が出る”ように感じますが、
血糖の乱高下は体力を奪います。

元消防職員として、
避難生活で体調を崩す人の多くが

「水分はとっているつもり」

でした。

何を飲んでいるかが重要なのです。


■④ 飲みかけペットボトルの危険

もう一つの落とし穴。

「飲みかけのペットボトル」

口をつけた飲料は、
細菌が混入します。

実験では、

・室温26℃ → 5時間で約4倍
・炎天下37℃ → 1時間で急増

という結果もあります。

災害時の避難所や車内は高温になりやすい。

食中毒リスクも現実的です。


■⑤ みんなが困っていること

「何を飲めばいいのか分からない」

これが最大の混乱ポイントです。


■⑥ 解決策は一つ

提案はシンプルです。

“基本は水か無糖茶に固定する”

これだけです。

・水
・麦茶
・無糖のお茶

甘い飲料は

・汗を大量にかいた直後
・短時間に限定

と位置付けます。

迷ったら「無糖」。

判断を軽くすることが、
防災では重要です。


■⑦ 今日からできる行動

・備蓄は無糖飲料を中心に
・甘い飲料は“非常時用補助”扱い
・飲みかけは早めに飲み切る
・可能ならコップに移す

小さな習慣が、
大きなリスクを防ぎます。


■まとめ|水分補給も防災力

水分補給は命を守る行為です。

しかし、
方法を間違えると危険にもなります。

災害時ほど、

・シンプルに
・迷わず
・無糖を選ぶ

これが耐災害力を高めます。

正しい知識で、
体を守りましょう。

■出典
南日本放送「ペットボトル症候群」解説記事
https://www.mbc.co.jp/news/article/2025090200061234.html

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