【防災士が解説】停電時“冷凍庫で絶対やってはいけない”5つの行動|食材を守るための正しい初動

停電が起きたとき、実はもっとも頼れる家電が「冷凍庫」です。
しかし、扱いを間違えると貴重な食材が一気に溶けてしまい、食中毒や衛生問題につながります。
ここでは、停電時に冷凍庫で“絶対やってはいけない”行動を5つに分かりやすくまとめます。


■ ① 心配で何度もドアを開ける

冷凍庫の保冷力は“ドアを開けない”ことで維持されます。

● ドアを開けない → 24〜36時間キープ
● 開ける → 1〜2時間で庫内温度上昇

たった数回の開閉が、保冷力を大幅に落としてしまいます。


■ ② 溶けかけた食品をそのまま再冷凍する

一度溶けた食材は菌が急速に増えています。
再冷凍すると、腐敗・食中毒の危険が高まります。

● 肉・魚のドリップ
● 半解凍の惣菜

これらは絶対に再冷凍せず、加熱して早めに食べるか処分を検討しましょう。


■ ③ 冷凍庫に常温食品を追加で詰め込む

停電中に大量の食品を入れると、庫内の冷気が奪われて温度が急上昇します。

● 冷気が逃げる
● 空気循環が悪くなる
● 全体の温度が上がる

停電時は「中身を増やさない」が基本です。


■ ④ 冷凍庫の上に熱い鍋や調理器具を置く

停電時、調理した鍋をそのまま冷凍庫の上に置くと、外装が温まり内部の温度が上昇してしまいます。

● 保冷力の低下
● 食材の劣化
● カビの発生

冷凍庫の上は“熱い物禁止”を徹底してください。


■ ⑤ 溶け始めたアイスをすぐに捨てる

アイスは溶けやすいですが、逆に言えば“早い段階で溶けることで庫内の温度を下げる役割”になります。

● 冷却材として機能
● 他の食材の温度上昇を抑える

アイスは“冷凍庫の温度維持に役立つ存在”。
停電初期は捨てずに残しておくのが正解です。


■ まとめ

冷凍庫は停電時の“最後の砦”です。

● ドアを開けない
● 溶けた食品は再冷凍しない
● 食材を追加しない
● 熱い鍋を置かない
● アイスは冷却材として残す

この5つを守るだけで、停電時の食材ロスを最小限にし、安全に数十時間を乗り切ることができます。

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