【防災士が解説】防災×日本人の災害対応|「我慢強さ」が強みにも弱みにもなる理由

日本人は、災害時に秩序正しく、我慢強く行動すると評価されることが多くあります。
確かにこれは、日本社会の大きな強みです。
しかし防災の現場では、この特性が「生存を脅かす弱点」に変わる場面も少なくありません。

防災では、国民性を正しく理解することが重要です。


■① 日本人は「耐える」ことに慣れすぎている

日本の災害現場では、

・列に並ぶ
・文句を言わない
・指示を待つ

行動がよく見られます。
これは秩序を保つ一方で、行動開始が遅れる原因にもなります。


■② 我慢は美徳だが、初動では不利になる

災害直後に必要なのは、

・素早い判断
・早めの避難
・状況に応じた自己判断

です。
「もう少し様子を見る」という我慢は、最も危険な判断になり得ます。


■③ 防災士から見て多かった現実

現場で多かったのは、

・周囲が動くまで待つ
・迷惑をかけないことを優先する
・結果として避難が遅れる

日本人の美徳が、裏目に出ていました。


■④ 防災では「空気を読む」より「命を守る」

防災の場面では、

・周囲と同じ
・皆がやっている
・自分だけ先に動けない

という判断は通用しません。
命を守る行動は、時に「空気を壊す行動」になります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政の立場では、

・もっと早く避難してほしい
・もっと自分で判断してほしい

と思っていても、強く言い切れない現実があります。
本音では、「我慢より行動を優先してほしい」と考えています。


■⑥ 自律型防災と「遠慮しない判断」

自律型防災では、

・自分の命は自分で守る
・遠慮せず先に動く
・結果を恐れない

姿勢が重要です。
遠慮は美徳ですが、防災では命取りになります。


■⑦ 防災視点での日本人向けの行動転換

防災の観点では、次の意識転換が必要です。

・我慢=正解ではない
・早く動く=身勝手ではない
・逃げる=弱さではない

この理解が、生存率を大きく左右します。


■⑧ 日本人の強みを活かす防災へ

日本人の強みは、

・協力できる
・助け合える
・秩序を保てる

ことです。
これを「早めの行動」と組み合わせたとき、防災力は最大化します。


■まとめ|日本人の美徳は使い方次第で命を守る

日本人の我慢強さは、素晴らしい特性です。
しかし防災では、使い方を間違えると弱点になります。

結論:
防災の観点では、日本人の美徳である「我慢」や「遠慮」は、初動では手放し、「早く動く判断」に置き換える必要がある。

防災士として現場を見てきた中で、
周囲を気にせず早く動いた人ほど被害を避け、結果的に多くの人を助ける側に回っていました。
日本人の防災力は、行動を一歩早めた瞬間に完成します。

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