【防災士が解説】実は“最強の防災行動”だった!?地域の「ゴミ拾い」が災害に強いまちをつくる理由

地域のゴミ拾いは、ただの清掃活動ではありません。
実は“防災力アップ”に直結する、とても効果が高い行動です。
この記事では、ゴミ拾いがなぜ防災につながるのか、そして家族や地域でどう取り組めばいいかをわかりやすく解説します。


■ ゴミ拾いは「危険の見える化」につながる

道路や公園を歩きながらゴミを拾うと、普段は気づかない危険が見えてきます。

・ブロック塀のひび割れ
・傾いた電柱
・雑草に隠れた側溝
・落ち葉が詰まった排水口
・足元の段差や老朽化

これらは災害時に事故や被害を広げる要因になります。
“歩いて目で確かめる”という行動自体が、地域の危険点検そのものです。


■ 排水口のゴミを拾う=水害対策になる

豪雨災害が増える中で、もっとも簡単にできる水害対策が

「側溝や排水口のゴミを取り除くこと」

落ち葉・空き缶・ビニール袋が詰まると、
たったそれだけで道路冠水が一気に広がります。

ゴミ拾いは、
✔ 地域の水はけを良くする
✔ 浸水リスクを下げる
✔ 台風・豪雨時の被害を最小化する
という効果があります。


■ 地域の目が増える=治安と防犯も強くなる

ゴミ拾いで人が歩く回数が増えると、地域の“目”が増えます。

・不審者の抑止
・夜の安全性向上
・子どもの通学路の危険発見
・放置車両や危険物の早期気づき

防災と防犯はセット。
ゴミ拾いは、地域全体の安心感を底上げします。


■ 小さな達成感が「防災意識」を継続させる

ゴミ拾いは、やるたびに“成果が目に見える”活動。

・袋がいっぱいになる
・道がきれいになる
・地域から感謝される

この小さな成功体験は、家族や子どもの防災意識にも直結します。
「自分の行動が地域の安全につながる」と実感できるのは大きな価値です。


■ 親子でできる「防災×ゴミ拾い」の始め方

今日からできる簡単なやり方はこちら。

  1. 軍手とトングを用意する
  2. ゴミ袋1枚だけ持って10〜15分歩く
  3. 側溝・排水口のチェックを意識する
  4. 危険箇所は写真を撮って市町村に連絡
  5. 帰宅後、家族で“気づいたこと”を共有する

無理なく短時間でOK。
継続の方が、防災としては何倍も効果があります。


■ ゴミ拾いは「地域防災の第一歩」

地震や豪雨はコントロールできませんが、
“地域の脆弱性”は小さな行動で確実に減らせます。

・危険発見
・水害の予防
・防犯力の向上
・地域のつながり
・子どもの防災教育

どれも大きな財産になります。

あなたが今日拾った1つのゴミが、
誰かの安全につながっていく。
それは、立派な「防災活動」です。


地域のゴミ拾いは、
“ありがとうが増える最高の防災行動”。
ぜひ、あなたの生活の一部として続けてみてください。

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