【元消防職員・防災士が解説】防災×子ども用72時間安心リュック|“怖い”を減らすための備え

大きな地震が起きた直後、
一番強く揺れているのは「地面」ではありません。

子どもの心です。

私は被災地派遣(LO)として避難所に入り、
何度も子どもたちの様子を見てきました。

泣き続ける子
黙り込む子
親から離れられない子

物資よりも先に必要なのは、
「安心」です。

そこで考えたいのが、
子ども専用の72時間安心リュックです。


■① なぜ“子ども専用”が必要か

大人用の非常持出袋は、
子どもには重すぎます。

中身も、
子ども目線ではありません。

72時間とは、
公的支援が本格化するまでの目安。

その間を、
“自分のリュック”で過ごせるかどうか。

自分で背負えることが、
安心感につながります。


■② 軽量設計の意味

子どもは体重の約10%が、
無理なく背負える上限と言われます。

重すぎるリュックは、
避難行動を遅らせます。

中身は最小限でいい。

・水(少量)
・小さなおやつ
・薄手ブランケット
・LEDライト

“重さより安心”が基準です。


■③ 名前タグと安心カード

避難所では、
混乱で家族が離れることがあります。

私は現場で、
一時的に親と離れた子を何度も見ました。

名前
保護者名
連絡先
持病

を書いた安心カードは、
命綱になります。

見える場所に入れることが重要です。


■④ 小型LEDの価値

停電下の避難所は、
夜になると想像以上に暗い。

暗闇は、
子どもの不安を増幅します。

小型LEDが一つあるだけで、
心理的負担は大きく減ります。

ヘッドライト型なら、
両手も使えます。


■⑤ 小さなぬいぐるみの意味

「おもちゃは贅沢」

そう思われがちですが、
実は違います。

私は避難所で、
ぬいぐるみを抱えた子どもが
落ち着きを取り戻す姿を見ました。

安心の象徴は、
理屈より強い。

心理的減災の一部です。


■⑥ よくある誤解

・大人用を分ければ十分
・食料をたくさん入れれば安心
・おもちゃは不要

違います。

重要なのは、
「自分のもの」と感じられること。

主体性が不安を減らします。


■⑦ 今日できる最小行動

・子どもと一緒に中身を選ぶ
・実際に背負って歩いてみる
・名前カードを作る

防災は、
親が準備するものではなく、
“親子で作るもの”。


■まとめ

子ども用72時間安心リュックは、
物資ではありません。

「心を守る装備」です。

災害時、
親は余裕を失います。

だからこそ、
子どもが自分で持てる安心を。

不安をゼロにはできません。

でも、
減らすことはできます。


■出典
内閣府「防災情報のページ(防災基本計画)」
https://www.bousai.go.jp/

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