【防災士が解説】火山灰避難 咳で寝付けない|呼吸を守って眠るための快眠グッズと現実対策

火山灰が舞う状況では、避難所でも自宅待機でも
「咳が止まらず眠れない」が起こります。

眠れない理由はシンプルで、
灰が気道と目鼻を刺激し続けるからです。

睡眠不足が続くと、回復力が落ち、判断が鈍り、体力が削られます。
ここでは、火山灰環境で“咳を減らして眠る”ための現実的な対策をまとめます。


■① 火山灰で咳が出るメカニズム

火山灰は「粉」です。
見た目は砂に近いですが、微粒子が混じり、呼吸器に負担がかかります。

・鼻や喉に付着して刺激
・乾燥と相まって粘膜が荒れる
・目の刺激→涙→鼻水→後鼻漏→咳
・口呼吸になる→喉がさらに荒れる

つまり、咳は“体の防御反応”であり、我慢で止まりにくいのが特徴です。


■② 被災地で感じた「呼吸が乱れると眠れない」

被災地派遣で避難所対応に入った際も、
粉じん・におい・乾燥が重なると、咳が増えやすい状況を何度も見ました。

咳が出る人ほど周囲への気遣いも増え、
「迷惑をかけたくない」→緊張→さらに眠れない、となりがちです。

呼吸の不快は、睡眠だけでなくメンタルも削ります。
ここは“仕組みで軽くする”のが正解です。


■③ まずやるべき「室内防御」3点

火山灰の咳対策は、薬より先に環境です。

▪ ① 入口の灰を持ち込まない

・玄関前で衣類を軽く払う
・濡れタオルで靴底を拭く
・灰が付いた上着は袋へ

▪ ② 湿度を上げる(乾燥は咳を悪化)

・濡れタオルを干す
・コップに水を置く
・加湿器があれば最強

▪ ③ 目と鼻を守る

・マスク
・ゴーグル(眼鏡でも軽減)
目の刺激を減らすと咳も減ります。


■④ 眠るための“快眠グッズ”現実解

▪ マスク(咳対策の最優先)

理想は防塵性能が高いものですが、重要なのは「密着」です。
すき間が多いと効果が落ちます。

・フィットする形状
・耳が痛くならない
・長時間つけても苦しくない

寝る時は、無理のない装着が前提です。

▪ 目を守るアイテム(咳を減らす裏技)

・アイマスク
・ゴーグル
目の刺激が減ると、鼻水も咳も落ちやすいです。

▪ 喉を守るもの

・のど飴
・温かい飲み物(可能なら)
・マスク+湿度で喉を乾かさない


■⑤ 寝る前に効く「咳を減らす準備」

▪ 鼻呼吸に戻す

咳が出ると口呼吸になりやすいです。
寝る前は、意識的に鼻呼吸へ。

・鼻から4秒吸う
・口から6〜8秒吐く
これを2分。喉の乾きが減り、咳が落ちやすくなります。

▪ 体の角度を少し上げる

完全な仰向けより、上半身を少し起こした方が咳が減る人が多いです。

・タオルを丸めて枕を高く
・寝袋なら頭側を少し高く

後鼻漏がある場合に特に有効です。


■⑥ 避難所で「咳が出て気まずい」への対処

咳は止められないのに、周囲の目が気になって眠れない。
この心理が一番つらい。

現実的には、こう整理して大丈夫です。

・咳は防御反応
・あなたのせいではない
・対策している姿勢が伝われば十分

できることは、

・マスク着用
・水分を一口
・必要なら端の場所へ移動相談

これだけで“気まずさ”は下がります。


■まとめ:火山灰の咳不眠は「環境→道具→呼吸」の順で解決する

1)灰を持ち込まない(払う・袋に入れる)
2)湿度を上げる(濡れタオルでも可)
3)マスク+目の保護で刺激を減らす
4)鼻呼吸+長く吐く呼吸で落ち着かせる
5)上半身を少し高くして寝る

火山灰の環境では、
“咳を我慢して眠る”は難しいです。

呼吸を守る仕組みを作れば、
睡眠は必ず取り戻せます。

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