【防災士が解説】春の爆弾低気圧・メイストームに備える|徒歩・車通勤の防災術

春の爆弾低気圧(メイストーム)は、強風・大雨・急な気温低下を同時に起こしやすく、通勤・通学の安全を一気に難しくします。朝は問題なくても、帰宅時間に急変することも珍しくありません。この記事では、徒歩通勤と車通勤それぞれで事故を防ぐための判断基準と、最低限の持ち物・行動をまとめます。


■① メイストームは「帰宅時間の急変」が怖い

春の低気圧は移動が速く、次のような急変が起きます。
・風向きが一気に変わる
・横殴りの雨になる
・体感温度が急に下がる
・交通機関が乱れる
通勤の安全は「出発時の天気」ではなく「帰宅までの変化」を前提に組み立てる必要があります。


■② 徒歩通勤で危険が増えるポイント

徒歩は自由度が高い反面、風雨を直に受けます。危険が増えるのは次の場面です。
・傘があおられて視界が狭くなる
・段差やマンホールで滑る
・看板や枝、飛散物が落ちてくる
・用水路や側溝に気づきにくい
“濡れる”より“転ぶ・当たる”が重大事故になりやすいです。


■③ 徒歩通勤の基本装備は「手を空ける」

強風雨では、両手が塞がると危険です。
・傘よりレインコート(フード付き)
・防水の靴、または靴カバー
・小型ライト(夕方の視界低下対策)
・反射材(車から見える化)
傘が必要でも「短時間だけ」にして、基本はレイン装備が安全です。


■④ 徒歩の判断基準は「風で傘が壊れるなら中止」

徒歩通勤の中止・変更判断は、難しく考えない方が実行できます。
・傘があおられて歩けない
・足元が見えないほどの横殴り
・飛散物が出ている(枝が落ちる、看板が揺れる)
この状態は、徒歩そのものが危険です。時間をずらす、交通手段を変える判断が妥当です。


■⑤ 車通勤で増えるのは「視界不良+横風+水たまり」

車は雨風を避けられますが、事故リスクは別方向で上がります。
・横風でハンドルを取られる
・雨で視界が悪い
・水たまりでハイドロプレーニング現象
・落下物(看板、枝)
車は「速さ」ではなく「止まれるか」で安全が決まります。


■⑥ 車通勤の安全行動は「速度・車間・ルート変更」

・速度を落とす(特に橋の上、海沿い、ビル風の通り道)
・車間距離を長く取る
・冠水しやすい道路を避ける(アンダーパス、河川沿い低地)
・無理なら早めに引き返す
“いつもの道”が危険になる日なので、遠回りでも安全ルートを選びます。


■⑦ 被災地経験で感じた「移動中の無理が被害を増やす」

被災地派遣では、天候悪化の中で無理に移動し、転倒・事故で負傷する例を見ました。LOとして調整に入った際も、「帰れると思って動いた結果、立ち往生した」という相談が現実にありました。元消防職員としても、荒天時の交通事故は二次災害を呼びやすいと痛感しています。通勤時の最優先は“到着”ではなく“無事に帰ること”です。


■⑧ 通勤防災チェックリスト|前日と当日のやること

前日:
・帰宅時間の天気も確認する
・代替手段(公共交通、送迎、在宅)を一つ決める
・レイン装備とライトを準備

当日:
・徒歩はレインコートで両手を空ける
・車は速度を落とし、冠水道路を避ける
・危険を感じたら「引き返す・時間をずらす」を即決


■まとめ|メイストーム通勤は「手を空ける」「無理に動かない」で守れる

春の爆弾低気圧・メイストームは、強風と大雨が同時に起き、通勤時の事故を増やします。徒歩はレインコートで両手を空け、車は速度と車間、冠水ルート回避が基本です。最も重要なのは、危険を感じたら移動を中止・変更する判断です。

結論:
メイストームの通勤防災は「無理に動かない」「手を空ける」「止まれる運転」で事故を防げます。
防災士として、荒天時は“頑張った人ほど危ない”場面があると感じます。淡々と安全側に倒す判断が、家族と自分を守る最短ルートです。

出典:https://www.jma.go.jp/

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