タンス預金は「家の中の現金だから、見つからない」と考えがちです。
ただ結論からいうと、タンス預金は隠すと危険です。
ダイヤモンド・オンラインの記事では、母親の遺品整理で約5000万円の現金が見つかり、相続人が申告せずに分けた結果、税務調査で発覚し、重加算税や延滞税を含めて約800万円の追徴につながった事例が紹介されています。記事中の税理士は、税務署は被相続人の収入や申告状況のギャップを見たり、相続人の口座入金を確認したりして、不自然な現金移動を把握しうると説明しています。(diamond.jp)
また国税庁は、期限までに納付されない税金には原則として延滞税がかかると案内しています。(nta.go.jp)
元消防職員として言うと、こういう話は「お金を隠せるか」ではなく、
あとで大きな火種になるものを、最初に正しく処理できるか
の問題です。
■① 最初の結論
最初に持つべき判断はこれです。
タンス預金は「見つからないだろう」で隠すと危険。 助かるのは、見つかった時点で正直に整理して申告する人です。
家の中にある現金でも、相続財産なら申告対象になりえます。
だから「銀行に入っていないから大丈夫」は通りません。
■② なぜバレるのか
多くの人が誤解しやすいのはここです。
- 家にあった現金だから記録がない
- こっそり分ければ分からない
- 口座に入れなければ大丈夫
でも実際には、記事中でも指摘されている通り、
- 被相続人の生前収入とのズレ
- 相続後の相続人口座への不自然な入金
- 申告財産の少なさ
こうした点から、不自然さは見られやすいです。(diamond.jp)
■③ 本当に危ないのは“発見後の判断”
タンス預金そのものが違法という話ではありません。
本当に危ないのは、見つけた後に隠す判断です。
特に危ないのは、
- 家族だけで山分けする
- 申告しないまま口座に入れる
- 「昔のお金だから大丈夫」と思い込む
- 専門家に相談せず自己判断する
この流れです。
■④ 助かる判断基準
助かる判断はシンプルです。
現金が見つかったら、まず記録し、相続財産として扱う前提で動く。
具体的には、
- 発見場所と金額を記録する
- 勝手に分けない
- 相続人全員で共有する
- 税理士など専門家に相談する
- 必要なら修正申告も含めて正しく進める
この順番が安全です。
■⑤ 防災と同じ考え方
元消防職員として強く感じるのは、
小さいうちに処理すれば済む問題を、隠して大きくすると危険
ということです。
火災でも同じで、
- 小さい煙のうちに対応する人
- 見なかったことにして広げる人
では結果が全く違います。
タンス預金も同じで、
見つけた時点で正しく処理する方が、後の被害が小さいです。
■⑥ 現場感覚として一番伝えたいこと
相続で一番もったいないのは、
払うべき税額より、隠したことによるペナルティーで傷むこと
です。
正直に申告していれば避けられた負担が、
隠したことで重くなる。
これはかなり痛いです。
■まとめ
今回のテーマで大事なのは、
タンス預金は隠すと危険。 相続は正直に申告すると良い。
この判断です。
家の中の現金は、安心材料に見えて、相続では大きな火種になることがあります。
だからこそ、見つかったら隠さない。
分けない。
まず相談する。
これが一番現実的で安全な判断だと思います。

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