【防災士が解説】避難所設営は“人が集まってから整える”と思うと危険 5分で床を区切れる仕組みがあると助かる

避難所は、避難者が落ち着いてから整えていけばいいと思いがちです。
ただ結論からいうと、避難所設営は“人が集まってから何とかする”と危険です。

画像で紹介されている「おまもりぶくろ」は、令和6年能登半島地震の際、石川県七尾市城山体育館で、そこにいた被災者だけで短時間に避難所の床を整えた事例として示されています。
ここで本当に大事なのは、商品名そのものより、避難所は最初の数分で環境差が出るという点です。

■① 最初の結論

避難所設営は「人が来てから後で区切ればいい」で考えると危険。 助かるのは、最初の5分で床を区切れる仕組みがあることです。

元消防職員として言うと、
避難所の初動で重いのは、物資不足だけではありません。
居場所が決まらないことです。

■② なぜ初動5分が大事なのか

避難所の立ち上がりで最初に必要なのは、

  • どこに座るか
  • どこで横になるか
  • 家族単位をどう置くか
  • 専用スペースをどう分けるか
  • 通路をどう確保するか

こうした床の設計です。

被災地派遣でも感じましたが、
避難所で最初に混乱しやすいのは、
毛布が足りないことより、配置が決まらないことです。

■③ 何が危ないのか

ここで危ないのは、次の考え方です。

  • とりあえず体育館に入れればいい
  • スペース分けは後で考えればいい
  • 段ボールや仕切りは物資が来てからでいい
  • 床はどこも同じだから急がなくていい

防災士として見ると、
初動で床が整わない避難所は、

  • 通路が詰まる
  • 家族がまとまりにくい
  • 要配慮者の場所が曖昧になる
  • 後からベッドや仕切りを入れにくい

という問題が起きやすいです。

■④ この事例から学ぶべきこと

今回の画像で一番学ぶべきなのは、
「すごい商品がある」という話だけではありません。

本当に大事なのは、

  • その場にいる人だけでも広げられる
  • ゾーニングがすぐできる
  • 冷たい床に直接座らせない
  • 後から来る支援物資の土台になる

という考え方です。

元消防職員として言うと、
避難所は「物が届いてから整う」のでは遅いです。
最初に最低限の秩序を作れるかで、その後がかなり変わります。

■⑤ 現場感覚として一番伝えたいこと

防災士として一番伝えたいのは、

避難所は“建物があるだけ”では完成しない

ということです。

体育館や公民館は箱です。
その中を、

  • 寝られる
  • 歩ける
  • 分けられる
  • 後から拡張できる

状態にして、初めて避難所になります。

だからこそ、
床をすぐ整える仕組みはかなり強いです。

■⑥ まとめ

今回のテーマで大事なのは、

避難所設営は“人が集まってから整える”と思うと危険。 5分で床を区切れる仕組みがあると助かる。

この判断です。

避難所で命を守るのは、食料や毛布だけではありません。
最初の数分で、冷たい床の上にどう居場所を作るか。
そこがかなり大きいです。

避難所は、広さより順番です。
最初に床を整える。
それが一番現実的で強い初動対応だと思います。

出典:ぼうさいこくたい2025「令和6年の能登半島地震で実践した、避難者して来た人達だけで300人分の避難所を約5分で設営したモノと方法の紹介」

コメント

タイトルとURLをコピーしました