【防災士が解説】防災×冬×乾燥肌悪化|災害時に急増する“肌トラブル”の守り方

冬の災害(停電・断水・暖房不足)が起きると、
実は 乾燥肌の悪化 が一気に進むのをご存じですか?

避難所・停電中の室内は
✔ 湿度20〜30%
✔ 暖房なしで空気がさらに乾燥
✔ 洗顔できない
✔ お湯が使えない
✔ ホコリ・花粉が舞いやすい
と、肌にとって最悪の環境になります。

今回は、防災士の視点で
冬災害時に乾燥肌を悪化させない方法 を徹底解説します。


■① 冬災害時は湿度が“砂漠レベル”まで低下する

停電すると暖房・加湿器が使えず、
室内湿度が 20%以下 になることもあります。

湿度20%は、実は
→ サハラ砂漠(25%)より乾燥。

この環境では
● 肌の水分が一気に蒸発
● 肌バリアが破壊
● かゆみ・粉ふき
が短時間で悪化します。


■② 避難所は乾燥+衛生環境の悪化で肌トラブルが急増

避難所では
✔ 風が通りやすい
✔ 毛布の繊維・ホコリ
✔ 洗顔や入浴ができない
✔ 暖房が弱い
ため、肌トラブルが非常に起きやすい環境。

特に子ども・高齢者は
乾燥肌 → かゆみ → 眠れない → 免疫低下
の悪循環に陥りやすいです。


■③ 水が使えない時の“乾燥肌を守る洗顔法”

冬災害では、お湯どころか水も使えないことがあります。

そんなときは、
“水を使わない洗顔” が肌を守ります。

✔ ベビー用おしりふき
✔ ミセラーウォーター
✔ 低刺激のクレンジングシート
✔ 蒸しタオル(レンジが使える場合)

軽く押さえるだけでOK。
こするのは絶対にNGです。


■④ 保湿の最優先は「ワセリン系」

乾燥肌を守るには
保湿の優先順位 が大切です。

  1. ワセリン
  2. クリーム
  3. 乳液
  4. 化粧水

化粧水は蒸発して逆に乾燥することもあるため、
災害時は “フタをする保湿” を最優先に。

避難所で最強の保湿セット

✔ ワセリン(チューブ)
✔ ニベア青缶
✔ シアバター
✔ リップクリーム

少量で広範囲をカバーでき、長持ちします。


■⑤ かゆみを悪化させるNG行動

乾燥肌が悪化する原因は、
「無自覚にやってしまう行動」にあります。

❌ 長時間のマスク(こすれ)
❌ 厚着で汗をかく → 乾燥加速
❌ お湯で洗う(皮脂が奪われる)
❌ ゴシゴシ拭く
❌ 暖房に直接当たる

特に「汗冷え」は
かゆみを一気に悪化させるため要注意。


■⑥ 乾燥肌を守る“冬用防災アイテム”

防災リュックに必ず入れてほしい冬用肌対策品です。

✔ ワセリン(小サイズ)
✔ ハンドクリーム
✔ リップクリーム
✔ ベビー用おしりふき
✔ マスク(肌に優しいタイプ)
✔ 厚手フェイスタオル
✔ ティッシュ(肌に優しいタイプ)

どれも軽い・安い・長持ちの3拍子揃っています。


■⑦ 乾燥肌は“ストレス”で一気に悪化する

災害時はストレスホルモンが急上昇し、
免疫バランスが崩れ、肌バリアが弱ります。

✔ 睡眠不足
✔ 寒さ
✔ 不安
✔ 体力低下

すべてが乾燥悪化の原因に。

ストレスを減らす“心の防災”として
● あたたかい飲み物
● 少しの音楽
● ストレッチ
● 深呼吸
なども効果があります。


■⑧ 子ども・高齢者は早めのケアが命を守る

乾燥肌は単なる美容ではなく、
“健康リスク” そのものです。

特に
● 子ども
● 高齢者
● アトピー持ち
● 皮膚が薄い人
は重症化しやすく、

かゆみ → 眠れない → 免疫低下 → 風邪をひく
という負のループに入ります。

家族全員にワセリンを配るだけで、
避難生活の質が大きく変わります。


■まとめ|乾燥肌対策は“冬の災害の命を守るケア”

冬災害では、暖房・加湿・入浴が使えず、
肌の乾燥が急激に進みます。

結論:
乾燥肌はワセリン中心の保湿+水を使わない洗顔で守るのが最強。

防災士として避難所で多くの人を見てきましたが、
「乾燥を甘く見て体調を崩す」ケースは本当に多いです。

今日できる準備
✔ ワセリンを非常袋に入れる
✔ ベビーおしりふきを常備
✔ 冬用の肌ケアセットを作る
✔ 乾燥に弱い家族には多めに準備

小さな保湿が、
冬の災害であなたと家族の体調を守ります。

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