災害ボランティアに行く時、
飲み物や手袋、長靴のような作業用品は準備しても、
「心と体のストレス対策グッズまでは考えていなかった」
という人は少なくありません。
結論から言えば、災害ボランティアで本当に役立つストレスケア用品は、“特別な癒やしグッズ”ではなく、“休む・整える・記録する・つながる”を助ける物です。
厚生労働省のPFAでは、支援者のストレス対処として、休息、食事、水分、信頼できる人とのつながり、過去に役立った対処法の活用などが重視されています。
また、日本赤十字社も、こころのケアの目的として、被災者だけでなく援助者自身が自らのストレスに対応できることを挙げています。 (mhlw.go.jp) (jrc.or.jp)
防災士として率直に言えば、災害支援後に崩れやすい人は、気持ちが弱い人ではありません。
むしろ、真面目で頑張りすぎる人ほど、ケアを後回しにしやすいです。
元消防職員として被災地派遣やLO対応を経験すると、現場で本当に効くのは高価な物より、自分を少しでも止めずに整えられる小さな道具です。
だから、持っていくべき物は“派手さ”より“使う場面が想像できるか”で選ぶ方が現実的です。
■① まず前提として、ストレスケア用品は“ぜいたく品”ではない
災害ボランティアに行く時、ストレスケア用品を持つことに少し後ろめたさを感じる人がいます。
「そんな物より作業用品が優先」
「自分のケアより被災地優先」
と考えるからです。
でも厚生労働省のPFAでは、支援者自身のセルフケアとして、休息、食事、水分、つながりを整えることがかなり重視されています。 (mhlw.go.jp)
日本赤十字社も、援助者自身がストレスに対応できることを目的の一つに置いています。 (jrc.or.jp)
つまり、ストレスケア用品は甘えではありません。
支援を長く安全に続けるための装備として考えた方がいいです。
■② 必須アイテム1|水筒・経口補水系飲料
一番基本で、しかも軽く見られやすいのが水分です。
厚生労働省のPFAでも、支援者のセルフケアとして水分や食事を確保することが示されています。 (mhlw.go.jp)
災害支援では、
・緊張で喉の渇きに気づきにくい
・移動や作業で発汗しやすい
・疲労感と脱水が重なりやすい
ということがあります。
防災士として言えば、水分不足は体力だけでなく、イライラ、頭痛、集中力低下にもつながりやすいです。
だから水筒や経口補水系飲料は、作業用であると同時にメンタル維持の土台でもあります。
■③ 必須アイテム2|すぐ食べられる補食
PFAでは、支援者のストレス対処として食事を取ることが重視されています。 (mhlw.go.jp)
ただ、現場では食欲が落ちたり、タイミングを逃したりしやすいです。
そこで役立つのが、
・ゼリー飲料
・個包装の栄養バー
・飴
・小さめのナッツ類
のような、すぐ口に入れやすい補食です。
元消防職員として率直に言えば、支援現場では「ちゃんと食べる」より、「何も入れない」が危ないです。
少しでも入れられる物を持つ方が、かなり崩れにくいです。
■④ 必須アイテム3|耳栓
意外ですがかなり役立ちます。
災害支援では、移動先、宿泊先、待機場所の環境が読めません。
音で休めないと、睡眠の質がかなり落ちます。
PFAでも、支援者の休息が重要とされている以上、休める環境を少しでも作る工夫は意味があります。 (mhlw.go.jp)
防災士として言えば、耳栓は高い物でなくて大丈夫です。
「少しでも休める」を作れるだけで、翌日の回復が違います。
■⑤ 必須アイテム4|アイマスク
これも休息を助ける道具です。
災害支援では、照明、周囲の出入り、仮眠環境のばらつきが起こりやすいです。
元消防職員として現場感覚で言えば、休める時に休めるかどうかはかなり大きいです。
アイマスクは、
・明るさを遮る
・寝る合図を作る
・気持ちの切り替えを助ける
という意味でかなり使いやすいです。
耳栓とセットで持っておくと、休息の質を上げやすいです。
■⑥ 必須アイテム5|小さめのノートとペン
厚生労働省のPFAは、過去に役立った対処法を考えることや、支援後の状態を整理することを重視しています。 (mhlw.go.jp)
そのため、記録できる道具はかなり役立ちます。
書く内容は、
・睡眠
・食欲
・気分
・気になった場面
程度で十分です。
防災士として率直に言えば、頭の中だけで整理しようとすると長引きやすいです。
ノートは「立派な日記」のためではなく、頭の中を少し外へ出す道具として持つ方がいいです。
■⑦ 必須アイテム6|ハンドクリーム・リップクリーム
一見、心のケアと関係なさそうですが、かなり実用的です。
災害支援では、手洗い、消毒、乾燥、屋外活動で、手や唇が荒れやすくなります。
こうした小さな不快は、地味ですがかなりストレスになります。
元消防職員として率直に言えば、現場では「大きな問題」より「小さな不快の積み重ね」の方がじわじわ効くことがあります。
だから、肌を守る物はぜいたく品ではなく、消耗を減らす道具として持つと強いです。
■⑧ 必須アイテム7|マスク
感染対策だけでなく、
・ほこり
・におい
・気持ちの切り替え
の面でも役立ちます。
被災地では、においや粉じんがつらいことがあります。
そうした刺激が、記憶やストレス反応の引き金になる場合もあります。
防災士として言えば、マスクは単なる衛生用品ではなく、刺激を少し遮るフィルターとしても使えます。
予備を複数持つ方が安心です。
■⑨ 必須アイテム8|着替え・下着の予備
これもかなり大事です。
汗、雨、ほこり、においがついたままだと、休息しにくくなります。
元消防職員として言えば、支援後に着替えられるだけで、かなり気持ちが切り替わります。
日本赤十字社がこころのケアで心身の疲労の軽減を重視していることを考えても、身体の不快を減らすことは心の負担軽減にもつながると考える方が現実的です。 (jrc.or.jp)
■⑩ 必須アイテム9|常備薬・貼り薬
頭痛、胃の不調、筋肉の張りなど、支援後に出やすい不調への備えです。
災害支援後の不調は、心だけでなく体に出ることが多いので、すぐ使える物があると安心です。
防災士として率直に言えば、常備薬は「病気用」ではなく、崩れ始めを止めるための道具として持つといいです。
ただし、強い不調が続く時は薬でごまかし続けず、相談先を考える方が大切です。
■⑪ 必須アイテム10|スマホ充電手段と連絡先メモ
厚生労働省のPFAでは、つながりが支援者のストレス対処として重要だとされています。 (mhlw.go.jp)
その意味で、スマホの充電手段や連絡先メモはかなり重要です。
・家族
・活動仲間
・所属団体
・相談先
に連絡できる状態を保つことは、かなり大きな安心になります。
元消防職員として言えば、メンタルが落ちる時ほど「連絡する力」も落ちます。
だから、すぐつながれる準備をしておくこと自体がストレスケアになります。
■⑫ まとめ
災害ボランティア向けのストレスケア用品で本当に役立つのは、“休む・整える・記録する・つながる”を助ける物です。
厚生労働省のPFAでは、支援者のセルフケアとして休息、食事、水分、つながり、過去に役立った対処法の活用が重視されています。
日本赤十字社も、こころのケアの目的として、援助者自身が自らのストレスに対応できることを挙げています。 (mhlw.go.jp) (jrc.or.jp)
防災士として強く言えるのは、ストレスケア用品は高価で特別な物でなくていいということです。
迷ったら、
水分・補食・休息・記録・連絡
この5つを支える物からそろえる。
それが一番現実的です。

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