地震に強い保育園かどうかは、園舎が新しいか、きれいかだけでは判断できません。
本当に見るべきなのは、揺れた直後に子どもが安全に身を守れ、避難まで動ける環境が整っているかです。
■①まず室内の固定を見る
地震で危ないのは、建物そのものだけではありません。
棚、ロッカー、ピアノ、テレビ、収納、ガラス、照明、吊り下げ物などが倒れたり落ちたりすることがあります。
園見学では、子どもの目線で「倒れてくる物がないか」を見ることが大切です。
■②避難口まで物が置かれていないか
非常口や避難経路の近くに、荷物、遊具、段ボール、ベビーカーなどが置かれていると危険です。
地震後は、停電や混乱で普段どおりに動けない可能性があります。
避難口までの通路が常に確保されている園は、防災意識が見えやすいです。
■③園庭や一時避難場所を確認する
地震後に園内のどこへ集まるのかも重要です。
園庭、駐車場、公園、近隣施設など、一時的に安全確認できる場所があるかを見ます。
建物から離れられる広い場所があるかは、地震時の判断材料になります。
■④被災地では“倒れる物”が行動を止めた
被災地派遣やLO活動では、建物の損傷だけでなく、倒れた家具、散乱した物、割れたガラスが避難や確認を妨げる場面を見ました。
保育園では、子どもが自分で危険を避けることが難しいため、事前に倒れる物を減らしておくことが重要です。
地震に強い園は、揺れた後の動線まで考えています。
■⑤保護者が聞くべき質問
見学時には、次のように聞くと判断しやすくなります。
「家具や棚の固定はしていますか」
「地震後はどこで人数確認しますか」
「保護者への連絡や引き渡しはどう行いますか」
具体的に答えられる園は、地震対応を日常的に考えている可能性が高いです。
■まとめ|地震に強い園は「倒れない・ふさがない・集まれる」
結論:地震に強い保育園を見分けるには、園舎の新しさだけでなく、家具固定・避難経路・一時避難場所・人数確認・引き渡し方法を見ることが大切です。
元消防職員・防災士として見ると、地震に強い園とは「揺れない園」ではなく、揺れた後に子どもを守る動線と確認体制が整っている園です。

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