【防災士が解説】「家から近い園」で一発アウト?通園距離の落とし穴

保育園やこども園を選ぶとき、「家から近い」は大きなメリットです。

しかし、防災の視点では、近いだけで選ぶと危険な場合があります。大切なのは、距離よりも安全に通えるルートかどうかです。

■①近くても危険な道はある

園までの距離が短くても、途中に危険な場所があれば安心とは言えません。

交通量の多い道路、見通しの悪い交差点、駐車場の出入口、ブロック塀、水路、川沿い、狭い歩道などは確認が必要です。

「近い=安全」と決めつけないことが大切です。

■②災害時に戻れるかも考える

地震や大雨が登園中に起きた場合、園へ行くのか、家へ戻るのかを判断しなければなりません。

近い園でも、途中に橋、川、アンダーパス、崖、冠水しやすい道路があると、災害時の移動が難しくなる場合があります。

普段の近さと災害時の安全性は、分けて考える必要があります。

■③雨の日・夕方にも歩いてみる

園見学の日だけでは、本当の通園リスクは分かりません。

雨の日、朝の通勤時間、夕方の迎え時間に一度歩くと、車の量、自転車、暗さ、水たまり、歩道の狭さが見えてきます。

毎日通る道だからこそ、時間帯を変えて確認することが重要です。

■④被災地では「近い道」が使えないことがあった

被災地派遣やLO活動では、普段なら近道だったルートが、冠水、土砂、倒木、通行止めで使えなくなる場面を見てきました。

災害時は、最短ルートより安全ルートが大切です。

園選びでも、近い道だけでなく、遠回りでも安全な代替ルートを考えておく必要があります。

■⑤迎えに行く人の動線も見る

通園距離は、親だけでなく、祖父母や代理で迎えに行く人にとっても現実的かを考えます。

車で迎えに行く場合は、駐車場所、渋滞、道路幅、災害時の通行止めも確認します。

誰が迎えに行っても迷いにくいルートを決めておくと安心です。

■まとめ|園は近さより「安全に通えるか」で選ぶ

結論:保育園やこども園は、家から近いだけで選ばず、交通量・水路・ブロック塀・冠水しやすい道・代替ルートまで確認することが大切です。

元消防職員・防災士として見ると、本当に安全な通園距離とは「短い距離」ではなく、災害時や悪天候でも親子が迷わず安全に動ける距離です。

出典:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」

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