正月といえば「お餅」。
家族で囲むお雑煮や焼き餅は、日本の大切な文化です。
しかしその一方で、毎年必ず発生しているのが「餅による窒息事故」です。
特に高齢者では、命に関わる重大事故につながるケースが少なくありません。
■① なぜ「餅」は危険なのか
餅は以下の特徴を持っています。
・粘着性が非常に高い
・口の中で温度が下がると硬くなる
・喉や気道に張り付きやすい
一度詰まると、自力で取り除くのが難しく、
短時間で意識障害や心停止に至ることもあります。
■② 特に注意が必要な人
・高齢者
・嚥下機能が低下している人
・入れ歯を使用している人
・体調不良や脱水気味の人
「元気だから大丈夫」「毎年食べているから平気」
この油断が、事故につながります。
■③ 餅を食べる前に必ず守ってほしい3つのこと
① 小さく切る
一口サイズではなく、さらに小さめが基本です。
「小さすぎるかな?」と思うくらいでちょうどいいです。
② のどを潤してから口に入れる
水やお茶を少し飲んでから食べることで、
餅が喉に張り付くリスクを下げられます。
③ ゆっくり、よく噛んで食べる
急がせない、会話しながら食べさせないことも重要です。
周囲の人も「食べる様子」を気にかけてください。
■④ 防災の視点で考える「食の安全」
防災は、災害時だけの話ではありません。
・日常に潜む事故リスクを減らす
・家族で「危険」を共有する
・命を守る行動を習慣化する
これも立派な防災です。
■⑤ もし詰まったらどうする?
・強く咳ができている → 無理に背中を叩かず見守る
・声が出ない/苦しそう → すぐ119番通報
・可能であれば背部叩打法・腹部突き上げ法を実施
ただし、迷ったらすぐ通報が原則です。
■⑥ 今日、家族で話してほしいこと
・餅は小さく切っているか
・高齢の家族の食べ方を見守れているか
・万が一の対応を家族で共有しているか
正月は、家族がそろう貴重な時間です。
その時間を「事故のない思い出」にするために、
ほんの少しだけ、意識を向けてください。
餅は美味しい。
でも、命より大事な食べ物はありません。
安全に、楽しい正月を迎えましょう。
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