【世界の“防災インフラ”】日本が学べる、海外の“街を守る仕組み”7選

世界各国は、自然災害に対応するため
インフラ整備(堤防・避難タワー・ハザードマップなど)に
独自の工夫を詰め込んでいます。

日本は防災先進国といわれますが、
海外には日本に足りない視点やシステムがたくさんあります。

ここでは、世界の防災インフラと
それを日本がどう活かせるかをまとめます。


■ 1. オランダ:水害対策は“世界トップレベル”

オランダは国土の多くが海面より低いため、
水害対策は世界最強レベル。

特徴

  • スーパーダイク(巨大堤防)
  • 可動式防潮ゲート
  • “水と共生”という国民意識
  • 河川の流れる方向を変える国家プロジェクト

→ 日本が学べる点

  • 都市レベルの大型堤防の拡充
  • 住民の“水リスク教育”の徹底
  • 洪水を“防ぐ”だけでなく“逃がす”発想

■ 2. バングラデシュ:津波・高潮の避難タワーが非常に多い

津波・高潮被害が多い国のため
海岸部に数百以上の避難タワーを整備。

特徴

  • 高台が少ない地域を塔でカバー
  • 学校を兼用するケースも多い
  • 避難判断が早い文化が根付く

→ 日本が学べる点

  • 海岸部・河川部の避難タワー増設
  • 避難タワーと学校の兼用
  • 高齢者が登りやすい構造設計

■ 3. アメリカ:竜巻シェルターが“家庭”にある

アメリカ中部では竜巻被害が多く、
家庭・学校の地下に個別シェルターが普及。

特徴

  • 家庭防災を国が後押し
  • 住宅設計にシェルターを組み込むことも
  • 竜巻発生時は数十秒で避難

→ 日本が学べる点

  • 個人用避難スペースの普及
  • 住宅設計に防災機能を組み込む
  • 自宅避難の文化を強化

■ 4. 台湾:避難表示が“圧倒的にわかりやすい”

台湾の避難標識は日本よりも明確で、
外国人にも理解しやすいのが特徴。

特徴

  • 英語・中国語・ピクトグラムが統一
  • 夜間でも光る誘導表示
  • 避難ルートが街全体にある

→ 日本が学べる点

  • 標識の統一化(全国で統一デザイン)
  • 夜間視認性のある発光避難表示
  • 多言語標識の義務化

■ 5. ニュージーランド:津波から“逃げるための道”が徹底

NZは津波リスクが非常に高く、
避難ルートを街全体で設計しています。

特徴

  • 避難ルート看板が道路に大量設置
  • 高台までの距離が書かれている
  • 海岸部では道路に「TSUNAMI→」と舗装表示

→ 日本が学べる点

  • 距離付き避難ルート看板の設置
  • 路面表示による“迷わない誘導”
  • 高台誘導の一体整備

■ 6. チリ:沿岸都市の“避難街区”がよくできている

南米チリは巨大地震の多い国。
沿岸部には避難区画(Evacuation Zone)が
街全体に整備されています。

特徴

  • 避難ビル・避難タワーが大量にある
  • 津波避難は“街ぐるみ”で設計
  • 観光地でも導線が明確

→ 日本が学べる点

  • 海岸観光地の避難設計を強化
  • 避難ビル登録の拡大
  • 街全体の津波動線整備

■ 7. イタリア:火山地帯の“広域避難”がすごい

イタリア南部は火山が多く、
広域避難計画のレベルが高い。

特徴

  • “住民一斉移動”の避難訓練
  • 市外へ広域避難する前提
  • 避難先自治体が事前に決まっている

→ 日本が学べる点

  • 火山地域の広域避難計画の強化
  • 避難先自治体と連携する“二自治体方式”
  • 火山ハザードマップ教育の徹底

■ 世界の防災インフラに共通するキーワード

✔ 街全体で“逃げる”導線を作る

✔ 高齢者・子ども・外国人を意識した設計

✔ 生活と防災を一体化

✔ 多言語化・一目で分かる表示

✔ 個人レベルの避難スペース整備


■ 日本がさらに進化できるポイント

  • 海岸部の避難タワー/避難ビルのさらなる拡充
  • 路面表示や光る避難標識の導入
  • 個人・家庭の避難スペース整備
  • 多言語化・外国人対応の強化
  • 広域避難計画の見直し

■ まとめ

世界には、日本にない防災インフラが多数あります。

  • オランダ:水と共生する巨大堤防
  • バングラデシュ:避難タワー文化
  • アメリカ:家庭シェルター
  • 台湾:多言語避難表示
  • ニュージーランド:徹底的な避難導線
  • チリ:沿岸都市の津波避難デザイン
  • イタリア:火山の広域避難

これらを参考にすれば、日本の防災力は
さらに進化し、“逃げ遅れゼロ”へ近づきます。

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