【防災士が解説】防災×お金|小さな節約10発より、大きな節約1発という「耐災害力」

災害に強い家計とは、我慢に我慢を重ねる家計ではありません。
大事な場面で、大きな判断を間違えない家計です。

今回は、「小さな節約10発より、大きな節約1発」という考え方を、防災の視点で整理します。


■① なぜ防災で「お金の判断」が重要なのか

災害時に本当に差が出るのは、

・避難できるか
・立て直せるか
・無理な選択をしなくて済むか

これらはすべて、平時のお金の使い方・守り方に直結します。

日常での判断ミスは、被災後に一気に表面化します。


■② 小さな節約に集中しすぎる人の落とし穴

多くの人は、こんなことに時間を使いがちです。

・クレジットカードの細かい還元率
・ガソリンを数円安く入れる場所
・数百円の固定費削減

もちろん無意味ではありません。
しかし、防災目線で見ると影響は限定的です。

一方で、

・割高な住宅購入
・不要な保険
・効果の薄い教育費
・上がらない収入構造

こうした「大きな支出」には無頓着なケースが目立ちます。


■③ 大きな節約は「一発で人生を軽くする」

実例として、

・相場3500万円の住宅を
・交渉によって3050万円で購入
・差額は450万円

これは、100円の節約を何十年積み上げても届かないインパクトです。

災害時にこの差は、

・貯金の余裕
・借金を背負わずに済む選択肢
・無理な復旧をしなくていい余力

として現れます。


■④ 防災における「ボリューム思考」

防災でも同じです。

・懐中電灯を1本増やす
・電池を数本備える

これも大切ですが、

・住む場所
・家の買い方
・保険の内容

ここを間違えると、被害は何十倍にも膨らみます。

ボリュームの大きい判断ほど、防災力への影響も大きいのです。


■⑤ 全部100点を狙わないという戦略

人の時間と労力は有限です。

・小さな節約は80点でOK
・大きな支出は妥協しない

このメリハリが、耐災害力を高めます。

家・車・保険・教育――
ここは「まあいいか」で決めてはいけません。


■⑥ 大きな節約を成功させる行動習慣

大きな節約は、運ではありません。

・相場を徹底的に調べる
・情報を継続的に追う
・即決できる準備をしておく
・交渉を前提で動く

これは災害時の行動と同じです。
準備していた人だけが、有利な選択を取れる。


■⑦ お金の余裕は「心の余裕」になる

被災地で何度も見ました。

・資金に余裕がある人ほど冷静
・選択肢が多い人ほど立ち直りが早い

節約の目的は、お金を貯めることではありません。
生き延び、立て直す余力を持つことです。


■⑧ 防災×お金の結論

小さな節約を否定する必要はありません。
しかし、

・人生で数回しかない
・金額インパクトが大きい判断

ここを軽視すると、防災力は一気に下がります。


■まとめ|結論

結論:
小さな節約10発より、大きな節約1発が耐災害力を高める。

防災とは、モノを備えることだけではありません。
判断力・交渉力・構造を整えることも、立派な備えです。

お金の使い方を見直すことは、
未来の自分と家族を守る防災行動そのものです。

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