【防災士が解説】防災×心理的安全性|“言えない空気”が災害を大きくする

「それ、危ないかもしれません」
その一言が言えなかった。

災害現場でも、避難所でも、職場でも。
心理的安全性が低いと、重大なリスクは見逃されます。

防災は設備だけではありません。
“言える環境”も、立派な備えです。


■① 心理的安全性とは何か

心理的安全性とは、
「罰せられる不安なく意見や疑問を言える状態」のこと。

・間違いを指摘できる
・不安を共有できる
・異論を出せる

これがある組織は、事故を未然に防ぎやすい。


■② 災害時に起きる“言えない問題”

被災地ではよくあります。

・避難所で物資が足りないのに言えない
・リーダーの判断に違和感があるが黙る
・体調不良を我慢する

「空気を壊したくない」
その遠慮が、被害を拡大させます。


■③ みんなが困っていること

多くの現場で共通する悩みはこれです。

「本音が出ない」

家庭でも、職場でも、自治会でも、
不安や違和感が表に出ない。

これが小さなミスを大きな事故に変えます。


■④ 解決策は“3秒ルール共有”

提案はシンプルです。

「違和感を感じたら3秒以内に言う」

これを家族・職場・地域でルール化します。

難しい仕組みは不要です。

・危ないと思ったらすぐ言う
・否定しない
・一旦受け止める

これだけで空気は変わります。


■⑤ 防災士として現場で感じたこと

現場で多かった失敗は、
「気づいていた人がいた」ケース。

後から聞くと、
「実は危ないと思っていました」
という声が出てきます。

心理的安全性があれば、
その一言で防げた事故もあります。


■⑥ 行政側が言いにくい本音

大規模災害では、
行政は完璧ではありません。

情報も、人手も足りません。

だからこそ、
住民側からの“声”が必要です。

黙っていては、助けられません。


■⑦ 自律型避難との関係

心理的安全性は、
自律型避難とも直結します。

「周囲がまだ動いていないから様子を見る」
これが最も危険。

不安を口に出せる人がいる地域は、
避難判断が早い傾向があります。


■⑧ 今日できる最小行動

・家庭で「3秒ルール」を決める
・防災訓練で意見交換時間をつくる
・会議で必ず“反対意見タイム”を設ける

仕組み化がカギです。


■まとめ|言える環境が命を守る

設備があっても、
声が出なければ防げません。

結論:
心理的安全性は“見えない防災インフラ”です。

防災士として断言できます。
一言が、命を救うことがある。

防災とは、
モノの備えだけではなく、
空気の備えでもあります。

■出典
内閣府「防災基本計画」
https://www.bousai.go.jp/

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