【元消防職員が解説】コンセント火災の原因と対策とは|見えない出火を防ぐ判断基準

コンセント火災は、
「火を使っていないから大丈夫」
と思われやすい火災です。

でも実際には、
ほこり
湿気
抜けかけたプラグ
たこ足配線
傷んだコード
など、日常の小さな放置が出火につながります。

結論から言えば、コンセント火災を防ぐ上で最も大切なのは、“見えない発熱”を起こさないことです。
消防庁の資料では、プラグのほこりによるトラッキング現象、抜けかけたプラグによる接触不良、テーブルタップの定格容量超過、コードの束ね使用重い物の下敷きが火災原因として示されています。
つまり、コンセント火災は突然起きるというより、危ない状態を長く続けた結果として起きる火災です。

元消防職員として率直に言えば、住宅火災で厄介なのは、火を見てから対処できる火災より、気づかない場所で進む火災です。
東日本大震災当時に東京で被災し、その後の被災地派遣やLO対応でも強く感じるのは、命を守る判断は「火が出てから」より「火が出る前」に寄せた方が強いということです。
コンセント火災もまさにそうです。

火災への備えは、正しい消火器の選び方や防火グッズを事前に把握しておくことが重要です。必要な防火・防災グッズを確認したい場合は、必要な防災グッズを一覧で確認することができます。

■① コンセント火災で一番多いのは「トラッキング現象」

まず知っておきたいのが、トラッキング現象です。

消防庁は、長期間差しっぱなしにしたプラグの周囲にほこりがたまり、そこに湿気が加わって通電し、火災になることがあると説明しています。
東京消防庁も、差し刃まわりのほこりが湿気を帯びて電気回路を作り、放電を繰り返して火花が発生し、火災になると案内しています。 oai_citation:1‡東京観光情報

つまり、
・長く抜いていないプラグ
・家具の裏
・冷蔵庫や洗濯機の後ろ
・ほこりがたまりやすい床付近
は要注意です。

元消防職員として率直に言えば、コンセント火災で怖いのは、「見えていない間に進む」ことです。
だから対策の基本は、ときどき抜いて見ることです。

■② 抜けかけプラグもかなり危ない

次に多いのが、プラグの差し込み不良です。

消防庁の資料では、プラグが抜けかけた状態で使うと、プラグとコンセントの間で火花が発生し、火災になることがあると示されています。
東京消防庁も、しっかり差し込まれていないプラグや、差し刃が変形したプラグは過熱して火災原因になるとしています。 oai_citation:2‡防災科学技術研究所

たとえば、
・掃除機を引っかけた
・家具を動かした時に少し抜けた
・延長コードを何度も動かした
というだけでも危険は出ます。

防災士として言えば、コンセント火災は「差してあるから安心」ではありません。
最後までしっかり差さっているか
を見る方が大切です。

■③ たこ足配線は「使えている」だけで安全ではない

コンセント火災でかなり多いのが、容量オーバーです。

消防庁は、テーブルタップを定格容量以上で使うと発熱し火災の原因になると示しています。
東京消防庁も、電源タップは決められた容量内で使用するよう呼びかけています。 oai_citation:3‡防災科学技術研究所

特に危ないのは、
・電子レンジ
・電気ケトル
・ドライヤー
・暖房器具
など、消費電力の大きい機器を同じタップでまとめて使うことです。

元消防職員として率直に言えば、たこ足配線で怖いのは、「今まで大丈夫だった」が通用しないことです。
ある日、同時使用の条件が重なって一気に過熱します。
防災士としても、
使えていることと安全は別
だと考えた方がいいです。

■④ コードの束ね使用や下敷きも出火原因になる

コンセント火災というと、差し込み口ばかり見がちです。
でも、実際にはコード側もかなり危ないです。

消防庁は、電源コードを束ねたまま使用すると断線や発熱の原因になり、火災につながることがあると示しています。
また、重い物がコードの上に載った状態も危険としています。
東京消防庁も、家具などの下敷きや折れ曲がり、束ねた状態での使用に注意するよう呼びかけています。 oai_citation:4‡防災科学技術研究所

たとえば、
・ソファの脚の下
・ベッドの下
・コードリールを巻いたまま
・配線をまとめて結束したまま
は要注意です。

元消防職員として率直に言えば、コード火災は「見た目がきれい」でも危険なことがあります。
特に束ねたままの使用は、熱が逃げにくくなります。
だから、整理と安全は同じではない
と考えた方がいいです。

■⑤ 水や湿気もかなり危ない

NITEは、テーブルタップやコンセントに水分や液体が入ることで、内部でトラッキング現象が起きて火災になる事例を示しています。
アルコール消毒液でも浸入すればショートやトラッキング現象を引き起こすおそれがあると案内しています。 oai_citation:5‡NITE

つまり、
・台所近く
・洗面所周辺
・加湿器の近く
・窓際の結露しやすい場所
では、普通の部屋以上に注意が必要です。

防災士として言えば、コンセント火災は「乾いた場所だけの話」ではありません。
元消防職員としても、湿気+ほこり
はかなり危険な組み合わせです。

■⑥ 異臭・変色・熱さは「火災の予兆」と考える

NITEは、配線器具事故の予兆として異臭や変色を見逃さないよう呼びかけています。
実際、事故例では「ゴムの焦げるような異臭」に気づいていたケースも示されています。 oai_citation:6‡NITE

つまり、
・焦げくさい
・プラスチックが熱い
・プラグまわりが変色している
・火花が見えた
なら、すでに危険な状態です。

元消防職員として率直に言えば、コンセント火災は前触れがあることが多いです。
防災士としても、
「まだ火は出ていない」ではなく「もう前兆が出ている」
と考えた方がいいです。

■⑦ 対策は「月1回の点検」でかなり変わる

コンセント火災対策は、難しいことではありません。
かなり現実的なのは、月に1回でも
・プラグを抜いてほこりを取る
・抜けかけていないか確認する
・タップの容量を見直す
・コードが踏まれていないか見る
ことです。

消防庁も、定期的な点検・清掃プラグの抜けかけ確認コードを束ねないことを勧めています。 oai_citation:7‡防災科学技術研究所

元消防職員として強く言えるのは、コンセント火災は「高価な機器を買えば防げる」より、
定期的に見る家
の方が防ぎやすいということです。

■⑧ まとめ

コンセント火災の主な原因は、トラッキング現象、抜けかけプラグ、たこ足配線、コードの束ね使用や下敷きです。
消防庁は、プラグ周辺の定期清掃、抜けかけ確認、コードを束ねない、重い物を載せない、タップは定格容量内で使うことを勧めています。
東京消防庁も、コンセント周りの点検・清掃と容量オーバー防止を呼びかけています。 oai_citation:8‡防災科学技術研究所

元消防職員として強く言えるのは、コンセント火災で大切なのは、
火を消す知識より、火が出る前の危険を止めること
だということです。
迷ったら、
・ほこりを取る
・抜けかけを直す
・束ねない
・載せない
・容量を超えない
この5つを徹底するのが一番現実的です。

出典:消防庁「住宅における電気火災に係る防火安全対策のポイント」

換気扇・排気口火災を防ぐための基本対策

詳しくは「通電火災は“火を使ってないから大丈夫”と思うと危険 避難時にブレーカーを切ると助かる」で解説しています。

「地域で見落とされがちな「電気火災」を防ぐための現実的な対策」もあわせて読んでおくと役立ちます。

関連記事:「春のキャンプ火災防止グッズ紹介|被災地で見た「楽しいはずの時間が一変した瞬間」」

「停電したら何からやるべきか|最初の10分で生死を分ける判断基準」の内容も確認しておくといいでしょう。

参考:東京消防庁「STOP!電気火災」

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