被災地では、
被害そのものよりも、
家族の判断が噛み合わなかったことで消耗した家庭を多く見てきました。
問題は仲が悪いことではなく、判断の前提が共有されていなかったことでした。
■① 「危険だと思う基準」が家族で違っていた
被災地でよくあったのが、
・一人は「もう避難すべき」
・一人は「まだ大丈夫」
という判断のズレです。
どちらが正しいかではなく、
基準が共有されていないことが衝突を生んでいました。
■② 連絡が取れないときの行動を決めていなかった
通信障害で連絡が取れなくなった瞬間、
・迎えに行く
・その場に留まる
・先に避難する
家族それぞれが別の行動を考えていました。
被災地では、
「良かれと思って動いた行動」がすれ違いを生むケースが目立ちました。
■③ 「誰を優先するか」で迷いが生まれた
災害時は、
全員を同時に守れない場面が必ずあります。
・子ども
・高齢の親
・持病のある家族
優先順位を決めていない家庭ほど、
判断が遅れ、結果的に全員が不安になる傾向がありました。
■④ 被災地で見た「家族関係が悪化したきっかけ」
多くの場合、
・責める言葉
・後出しの正解論
・「あの時こうすべきだった」
これが、被災後の関係をこじらせていました。
災害後に責任探しを始めると、回復は遅れます。
■⑤ 比較的うまくいっていた家庭の共通点
家族の衝突が少なかった家庭には共通点がありました。
・完璧な計画はない
・方向性だけ決めている
・迷ったら誰が決めるか決まっている
細かさより、共有されていることが重要でした。
■⑥ 防災として考える「家族判断の備え」
家族防災で必要なのは、
正しい答えを決めることではありません。
・どうなったら避難するか
・連絡が取れない時どうするか
・迷った時の決定権
これを話しておくだけで、判断は驚くほど軽くなります。
■⑦ 防災は「家族を責めない仕組み」
被災地で感じたのは、
判断ミスよりも、
判断を責め合うことが家族を壊すという現実です。
責めない前提が、防災になります。
■⑧ 今日できる、家族防災の最小アクション
・「もし今起きたらどうする?」と一度話す
・正解を出そうとしない
・違いを知るだけで終わらせる
それだけで、災害時の家族判断は確実にスムーズになります。

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